立憲民主党

 曇り、気温は11度。朝方通り雨があった。寒冷前線が通り過ぎた後に雨が降り、また夕方雨が降るようである。峠では雪が予想されているようで、この間雪虫も見たので平地に雪が降るのももう少しといったところだろう。

引用 毎日新聞https://mainichi.jp/senkyo/articles/20171003/k00/00m/010/074000c) 

民進党代表代行の枝野幸男氏が2日、改憲を掲げる「希望の党」(代表・小池百合子東京都知事)に合流しない民進党衆院議員らに新党への参加を呼びかけた。小池氏に「選別」されたリベラル派には期待感が広がるものの、公示までわずか1週間あまり。支持者からは歓迎の声が上がる一方で、急ごしらえの結党に「準備は間に合うのか」と不安の声が聞かれた。

 民進党から希望の党へ移行できないという結果から、その移行できない人たちで新党を立ち上げたわけである。ある意味遺恨の結党という筋書きで、巷では、のけ者にされたものが立ち上がる浪花節的ストーリーが劇場型選挙になるのではないかと一部期待される向きもある。

 ここで悪代官薬は小池東京都知事であり、赤穂浪士的立場は枝野氏らのグループということになる。いわゆる義士ということを上手く背景を作り上げられれば判官びいきという言葉が日本にはあるようにある程度投票数は獲得できるのではないかと思う。

 それに反して、上手く舞台回しをできなかった小池氏の希望の党は険しい船出となってしまった。それもこれもではないが、小池氏の黒子になるべき若狭氏の活舌と頭の回転の悪さは元検事とは思えず、かれを表に出したのは失敗だった。

 出だしがそれで小池氏が慌てて前面に出てしまったのだから上手く筋書きが整わないまま喋ったことが更に後手を引いたということになる。更に今回は早くであるべき民進党を離党した細野氏が言わなくてよいことをしゃべるものだからなお悪い。

 枝野グループにとって願ってもない敵失だった。しかし、残念ながら枝野グループにはこれと言って花が無い。菅さんはあの時の総理大臣という印象が強く、他の名前が挙がっている人ももう終わったような人たちで、これから一花咲かせるような人がいない。

 言うなれば期待薄の人ばかりがそろっても何か未来を感じさせるものが一つもないのが寂しいところである。この先、どの人が出てくるのか判らないが、今のところその様子見というところか。

 という訳で、安倍首相の行動は、もしかしたら退陣につながる可能性があると思われたが、希望の党の敵失と立憲民主党というまだ得体のしれない新党で持ち球があまりぱっとしないというところに助けられ、十分勝てる選挙になってきた。

 人の世は一寸先は闇という言葉がある通り、何が起こるか分からないが、如何せん選挙運動期間が短い。政策論争をするにしてもお互いの政策の中身を検証し、国民が知るには時間がないわけでその点でも自民党有利となる可能性が高い。

 希望の党立憲民主党が勝利を掴むには、何かドラマを用意しなければならないだろう。

 <追記>

 ちょっと気になるので追記する。

 枝野氏らのグループがリベラルと定義されるのは、何となく疑問を感じる。本来リベラルは、自由主義というくくりである。保守、左翼の中間の中道という位置づけだと思う。

 本来なら、リベラルは国家を否定し、自由な世界を作るために活動するグループだと思っていた。その点でいえば、そのくくりに共産党が入るとは思わなかった。そこまで含むとなるとリベラルとは当然いいがたく、他の言葉を使って欲しいものである。

 何故、リベラルという言葉が出だしたかと調べると、小池都知事がリベラルを排除するといったところから希望の党以外の野党をリベラルとマスコミが同調したようである。

 むかし、右翼の大物だった笹川氏がいった「世界は一家、人類は皆兄弟」という言葉がテーゼとなるべきなのだが、右翼の人が最初に言ってしまったので、訳が分からなくなってしまったが、本来リベラルが目指す社会はこれを本質とする自由社会なのではないだろうか。