ラスベガス銃乱射事件

 晴れ、気温は5度。夜中はそれ程でも無いようで明け方が一番気温が下がったようだ。それでも寒いのには変わりない。予報通り峠に雪が降ったようだが、積もるほどではなかったようだ。


引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASKB35R5SKB3UHBI01P.html) 

少なくとも59人が死亡する米史上最悪となったネバダ州ラスベガスの銃乱射事件。AP通信によれば、実行犯のスティーブン・パドック容疑者(64)は、一発ずつしか発射できない銃を全自動(フルオート)で連射できる装置を持っていた。兵士が戦場で使うような武器が用いられ、被害が拡大したとみられる。

 事件は、現地時間の10月1日に起きた。速報が出た時点で死亡者は20名という話だったが、徐々にその数は増え59人以上という数字に膨れ上がった。

 これほど多数の被害者が出た理由は、コンサートという人が密集して集まる場所だったこと、犯人は、ライフル銃、セミオート銃を改造し、連射できるようにしていたためである。

 このニュースを深堀するとセミオートをフルオートに改造できるアタッチメントして、バンプストックとクランクトリガーという耳慣れぬ言葉が出てきた。

 バンプストックは、バンプすなわち跳ねる、ストックは銃床でわざと銃床を跳ね返させることでその反動でトリガーを引き続けるためのもので、クランクトリガーは、クランク(あの自転車の足でこぐ部分)を付けてトリガーに回転によるアクションを付けることで連続で引き金を引くことが出来るようにしたものである。

 更に弾倉も改造したものを使用していたようである。どれもこれも大量殺人するための工夫であり、正当防衛のための銃所持が認められているアメリカでも違法なものである。

 何時もこういった事件がアメリカで起こるたび、日本でもなぜアメリカは銃規制をしないのだという意見が起きるが、アメリカの伝統は、自分の身は自分で守るというアメリカ開拓魂の頃からの不文律を守り通すために銃の規制は真っ平御免という社会であるため、そういった意見が国内にあっても無視され続けてきた。

 大統領が暗殺されようと銃社会は無くならない国なのだから、ましてや日本からの意見など聞き入れるはずがない。そういう国がアメリカのである。

 どうしても、こういった事件が起きるとほんのわずかに存在する異常者の犯行として片づけられることが多いが、今回の場合、犯人の父親が脱獄犯でFBIからも危険な人物として認められたくらいで、本人は、会計士として暮らし、財テクで億万長者になっているらしいという話しか伝わってこない。

 ただし、写真から見るに既に仕事を引退し、野放図に暮らす禿親父という印象しかない。その背景に何があるのか今後の続報次第だと思うが、もしかすると色々な今回の事件に対する意図があるのだろうと思う。

 その理由が、やはり武器の搬入とか、ホテルの部屋の取り方などを考えると大量殺人をしてやろうと計画的に企てていることだろう。ただの異常者ならコンサート会場に近付いて事件を引き起こすはずである。

 また、今回の犯行は、コンサート会場が見下ろせる部屋で、更に距離が数100m程度離れているためその距離が届いて殺傷能力を発揮される武器出ないと役に立たないことを事前に下見などで確認しているらしいこと、更にホテルには、コンサート当日ではなく数日前から滞在していることからも計画的犯行であると考えられる。

 犯行声明を出したISとの関連性は今のところ確かめられていないが、一人の犯罪の目的として殺人が目的だけの異常者ではなく、殺人を楽しむタイプのサイコパスということになる、そうなると犯人が暮らしていた周囲で複数人の犠牲者がいる可能性がある。


 銃社会アメリカの尊厳を高めようとしている彼らがその銃で犠牲になる。それも一つの精神だとすると、同様にミサイルという武器を与えられた金正恩も何時かはその武器で大量殺人を起こしたいと必ず思うだろう。