公示前の大騒ぎ

 晴れ、気温は5度。手袋が欲しいくらいの寒さである。遠くに見える手稲山も雪の帽子を被った状態。あと2月もすれば平野に雪が積もる頃になる。外が寒くなると心と懐が寒くなるのは自分だけか?

 希望の党の公約が発表になった。

引用 読売新聞(http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2017/news1/20171004-OYT1T50055.html) 

2019年10月に予定されている消費税率10%への引き上げに関しては、これまで「凍結」としていた表現を強め、「反対」とする方向で最終調整している。「2030年までの原発ゼロ」も明記した。憲法では、地方自治部分の改正を明記し、9条についても「自衛隊の存在を含め、現実に即したあり方を議論する」と検討する考えを示した。

 安全保障では現実的な政策を打ち出す一方、社会保障政策では民進党に近い所得再分配型の政策を盛り込んだ。

 希望の党の公約が出たことで本格的な政策議論に進んで思う。

 安倍首相の突然の衆議院解散から、マスコミの非難の矛先は安倍首相に向かっていた。その論点は「モリカケ」隠しという1点であった。

 その後、小池都知事が新党を立ち上げるということで、小池都知事の新党を歓迎する向きがマスコミで一時的に広がったが、民進党が小池新党に加わる条件が明らかになるに伴い、小池叩きが始まった。この辺り情報戦のような感じがするが、それも選挙を戦う上での一方法である。

 小池新党が民進党内の左派グループを排除したところが批判の対象になり、更に都政についてのやり方についても色々な不満が聞こえてくるようになる。それも反小池派が色々な情報戦を仕掛けているものだと思う。

 更に、排除された民進党の左派グループが新しい新党を立ち上げることになると、言うなれば赤穂浪士の討ち入りではないが、吉良が小池氏、赤穂浪士立憲民主党という構図を作ろうとマスコミが動き始めた。

 言うなれば日本人が好きな勧善懲悪のストーリーをマスコミや日本人が期待しているのだろう。

 この先、小池対立憲民主党という図式でマスコミが動くかもしてないが、残念なのはそもそも立憲民主党過半数を占める立候補者を立てられない処である。

 マスコミにとって安倍首相を是が非でも退陣させたいという思いがあるが、それに代わるものが立憲民主党共産党、かろうじて社民党という野党であり、当然そのグループでは過半数を超えることはできない。

 だからと言って希望の党は、自民党と主義主張は変わらなそうな野党であり、これも過半数を超えそうもないし、批判の対象としてやり玉にあげたいと考えているので積極的に応援しにくい。

 安倍退陣に向けてマスコミの都合の良い筋書きが作れず今のところ大いに苦戦しているというところだろう。そろそろ公示され選挙期間に突入すると表立って非難できなくなるため、公示までのわずかな時間を安倍、小池攻撃に勢力を注いでいるように見える。

 マスコミにとって理想の政党ははたしてどこなのか興味のあるところである。マスコミと総称しても色々な個性があり、一つのレッテルを張れる状況ではないのは承知である。そういったものが合わさりなが今後も報道を続けるのだろう。