水不足

 晴れ、気温は2度。すっかり庭木は紅葉し落ち葉になりそうである。冬囲いも今週末にはしなければならない時期に来た。

 台風22号も徐々に北上し始めているが大陸高気圧の張り出しを見ると日本列島をかすめそうな進路をとりそう。ただし、沖縄から九州、四国にかけてはギリギリ横切りそうな進路を保っているため風というより大雨をもたらす可能性が高い。前回の台風で洪水の被害にあった地域は注意が必要である。

 世界的には水不足が深刻な状況になっている。砂漠地帯はもちろんだが、農業地帯での食糧生産のための地下水の汲み上げにより徐々に減り始めているのである。

 地下水はご存知のように、一度地上に降った雨や雪が地下に浸透し地下水となる。その循環が保たれているうちは良いのだがいったん過剰に汲み上げられてしまえば、その循環は止まり枯渇することになる。

 その地下水に頼る農業を行っている地域では農作物の生産が出来なくなるわけで、その生産できる地域が徐々に減ってくると予想されているのだ。

 日本では、一年中雨や雪が降るため何となく水不足により被害を受けると考えにくいが、それでも河川からの取水制限が起きることがある。世界と同様に地下水の汲み上げは都市部で問題となっており、水不足というよりは地盤沈下の影響が今は話題だが、今後水を得るために努力しなければならない時代が来る可能性もある。

 また、もう一つは日本が水不足にならなかったとしても、世界の水不足が続くと食料を輸入している日本も必ずその影響は受けることになる。日本さえよければという話ではなく、世界の国々が同じ目的で水不足対策に当たらなければならない時期はもうすぐそこに来ているのだろう。

 世界の食糧生産を向上させるために水不足を解消し、飛躍的に食糧生産が向上すると今度は人口が爆発的に増えることも予想される。

 言うなれば鼬ごっこを繰り返して行くことになる。やはり何時かは人口の伸びが下がらなければ水不足の問題も解決しないことになる。

 果たして人間に解決策を生み出すことが出来るだろうか?