今年の冬は寒い

 晴れ、気温はマイナス6度。11月に強烈な寒気が入ってから中々寒さが抜けない。時折南風が入ってくるときは気温が上がるがそれも一過性のもので、決して寒気の塊が北に押し上げられた結果ではない。

 この話題もあれだが、北極振動の様子を見るのに使われるのは500hPa天気図である。およそ5500m上空の天気図ということになる。

 その天気図を手に入れるには、気象庁の高層天気図(http://www.jma.go.jp/jp/metcht/kosou.html)のページで手に入れることができる。ただし、この天気図だと実際の状況が頭に入ってこないので、自分は、Windy.comを使用する。このページ、開くたびに色々な情報が付加されていくので驚きである。

 Windy.comの使い方は、適当にボタンを押せば色々画面が変わるので試し試し覚えるのが良いのだが、新しく追加する機能に追いつくのは大変なのは間違いない。

 簡単に今の5500m上空の気温を見るには、高度を500hPaに合わせ気温を選ぶことで表示される。そうすると温度によって変わるカラーマップが表示される。それと同時にデフォルトで風の状況も分かるのですごく状況を把握しやすい。

 そこで北海道の上をクリックするとその地点の気温が表示される。それで見ると、北海道上空にはマイナス30度の寒気が居座っていることがわかる。その寒気が今では関東、東海、中国地方まで下がっているのが判る。

 最初の設定では、メルカルト図法がデフォルトになっているので、3Dで見たければ左上のメニューからツールを選び3Dモードで表示を選べばよい。

 そうしておいてグリグリ回せば幾らでも好きなように動かしながら観察できる。そこで北極振動に戻るが、3D表示で北極を中心に持ってきて倍率をあわせれば、今の北極振動の状態を見ることができる。

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こんな感じで北極を中心とした寒気の塊の分布状態が一目で把握できる。上に上げた気象庁のページにある500hPa天気図と見比べてもらうとほぼ同じだと判るだろう。

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こんな情報がパソコンの前に座っているだけで得られるというのは本当に素晴らしいことである。

 話があれだが、今年の冬はこの影響で例年より寒さが少し強いのではないかと予想される。現実今も寒い日が続いているのだが。