権力者

 曇り、気温はマイナス15度。外に出ると冷気で頭がガツンとやられてしまう。相当な寒気が北海道を覆っているのは間違いない。更にこの寒気は当分移動しそうにない。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASKD64PXFKD6UHBI01D.html) 

トランプ米大統領は6日午後(日本時間7日未明)、エルサレムイスラエルの首都と承認し、商都テルアビブにある米大使館をエルサレムに移転する手続きを始めるよう指示する。「約70年にわたる米外交政策の転換」(米主要紙)で、イスラエルパレスチナの中東和平交渉の早期再開が困難になるだけでなく、地域を不安定化させる危険性をはらんでいる。

引用 毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20171207/k00/00m/030/173000c

ロシアのプーチン大統領(65)は6日、自身の任期満了に伴う来年3月の露大統領選への再出馬を表明した。再選が確実視されており、71歳となる2024年5月まで実質4期を務めることになる。

 トランプ大統領は、側近のロシア疑惑プーチンIOCからロシアとしてのオリンピック出場禁止という、大きな波風を受けており、その話題を小さく見せるために更に大きな話題をつくるという詐欺師の常套手段を屈指している。

 本来なら国のトップは清廉潔白であれと国民は望んでいる筈で、そういった行いをする国のトップは排除されるべきと考えるのが普通だと思うだろう。

 しかし、驚くべきことに国民は、いかにも裏で何かやっていそうな怪しげな人間を国のトップに選ぶことが多い。たまに清廉潔白そうな国のトップを選ぶことはあっても得てして人間の目は曇りがちである。本当に人間が集めれば常に正しい選択をするとは限らないし、却って有害な人物を選んでしまうことがある。

 そうして世界を牛耳る2つの国の大統領がトランプとプーチンになっている訳である。世界を混とんとさせるために2人が選ばれたかのように。

 我々一般人は、世の中には正義というものが存在し正義は必ず勝つと心の中で信じている。しかし、残念ながら正義というものは一つではなく人それぞれによって違うということに気付きにくい。誠にもって誠実で真面目な人がバカを見るようにできているといって過言ではない。世の中を上手く渡ることができる人間は正義を信じていないし、どこかに悪が潜んでいることを知っているしそれを利用としようとさえする。更に上手く世の中を渡ろうとする人間にはその利益のおこぼれにありつこうとして金魚のフンのように群れを成す。

 群れようとする力を利用して振舞えば勝手に群れが増え、その群れが群れるほど力を増し、どんな相手でも跳ねのけるようになれば間違いなく国を牛耳れる。更に本当の悪は、決して前には出てこない。

 そんなことを想像しても、自分がトランプ、プーチンの力を利用できる立場にいないことは重々承知している訳で、したり顔にこれを書いていることも承知である。

 しかし、正義はあると信じ馬鹿みたいに突き進む人も決して嫌いではない。世の中悪人だらけが生きていると思うと否になる。馬鹿正直な人を見るとまだそういう人が残っているのだとすごく安心できる。

 とはいっても最近そういったバカが付くような正義感のあるやつは本当に見かけなくなったと思う。それは、やはり情報過多の世の中になり、昔だったら知られないようなことが知られてしまう世の中になったからだろう。