北朝鮮情勢

 曇り、気温はマイナス3度。裏小路の道路は圧雪された雪が完全に凍ってツルツルである。

 朝のニュースは、理学療法士の殺人事件の話題を繰り返し報じている。何が有ったか判らないが犯人の心の闇は誰も知らないで終わるのだろう。そうであってもこの先の人生を経験せずに亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。



引用 CNN(https://www.cnn.co.jp/world/35113299.html)

北朝鮮の核問題をめぐりカナダ西部バンクーバーで開かれている関係国の外相会合で、日米両国は16日、平昌(ピョンチャン)五輪参加に向けて韓国と協議を進める北朝鮮に対して警戒感を示した。

河野太郎外相は会合で、国際社会は北朝鮮の狙いを見極める必要があると強調。「北朝鮮は核・ミサイル計画を続けるための時間稼ぎを意図している」との見方を示し、北朝鮮に対する圧力を緩めるべきではないと主張した。

米国のティラーソン国務長官も、北朝鮮が「非核化への決定的な一歩」を踏み出すまでは圧力をかけ続けるとの方針を示した。

 この問題の切っ掛けは、やはりオリンピックを間近に控え、平穏にやり過ごしたい韓国の状況を利用して南北宥和という看板を引っ提げて自国の利益のために動く北朝鮮の企みにまんまと載せられた韓国ということなのだろう。

 一つは、南北対話を行い北朝鮮の平和への努力を見せて韓国内の北朝鮮親派を増やすこと。2つ目は、日米韓の結びつきを弱くすることだろう。

 昨日のニュースでビットコインの暴落が伝えられているが、もしかするとビットコインの大口取引は、北朝鮮由来のものの可能性がある。仮想通貨は秘匿性が高いため所有者は分かりづらいが、伝え聞くところによると所有者の4%が全体の97%を保有しているという。今回の高騰を機に手放そうとする場合、少量であれば問題ないがある程度の額を手放せば全体の相場が下がるのは自明で、便乗売りも合わされば暴落するのも頷ける。

 北朝鮮の密輸の決済がビットコインで、それを受け取った者が売り払うという図式である。北朝鮮にとっては、これは盗み取ったものなのである程度価値が下がっても平気である。

 しかし、長期的に見れば売値が下がれば折角の決済通貨の所有額が下がるわけで、北朝鮮のドル紙幣や国外銀行の預金額がどれ程あろうともこのままでは何時かは消えてしまう。外貨を獲得するために武器や覚せい剤などの麻薬をどれだけ売ろうとも国家を運営するには心もとない額なのは間違いない。またせっせとビットコインの取引所をターゲットに盗みに精を出すのだろう。

 北朝鮮への経済制裁は、今のところ有効なのは間違いない。彼らも指を咥えて見過ごすわけがない。窮鼠猫を噛むではないが、何らかの動きはするだろう。

 その一つが南北融和による韓国からの経済援助ということになる。それ以外では、ミサイルを発射してアメリカを本当に攻撃するかもしれないが報復による攻撃で北朝鮮は壊滅するだろう。それ程危険な道を金正恩が進むとは思えない。言うなれば王朝の崩壊を免れるために取る方法は、とりあえず核放棄の話し合いのテーブルに着くことぐらいだろう。

 そして南北統一を進めあわよくば北優位に事を進めていく方法を模索するだろうか、それはそれで高度な駆け引きが必要になり、北朝鮮国内に優秀な人材がどれほどいるかに掛かっている。