銀行は絶滅危惧種になる

 曇り、気温はマイナス3度。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL1K44C0L1KULFA006.html) 

超低金利で国内事業の収益が悪化しているメガバンクが、預金口座の維持コストの軽減策を検討し始めた。三菱東京UFJ銀行では、負担が重い紙の通帳を有料化し、低コストのネット利用を促す案が浮上。他の銀行も様々な方策を検討している。ただ超低金利でほとんど利息がない中、単に預金者に負担を求める方法では反発が予想され、各行は慎重に検討を進める。

 超低金利政策は、日本経済を復活させるための起爆剤として日銀が取っている政策である。金利が下がれば市中に金が回りインフレを助長するはずであった。しかし、今の状況では市中にあふれた金を借りようとする人間はおらず銀行も貸し出しに苦労している状況である。

 更に国民の懐で温められている預金も行き場を探している状態である。株式は上昇を続け高止まりしている状態である。これ以上上がりようがないと思われている中でこれ以上株を購入しようとする人は減る。天井が来れば何時かは下がるのが判っているからである。もし上がるとすれば何らかのプラス材料が必要だが、日本国内の企業に昔のような元気さは無い。

 後の投資先は、やはり外国なのだろう。もし国内の経済成長が止まれば円安に成るのだから。外貨預金や外国株式の購入が長期的に見て利益が出そうだが、やはりどこかでババを引く可能性もあるので、ハイリスクハイリターンのところに全財産を突っ込むのは無謀である。そうなるとやはりタンス預金が増えてくる。

 そうして虎の子のタンス預金をオレオレ詐欺に引っ掛かって失うというのも最近の傾向である。お金があればあるに越したことは無いが、程々というのが精神的にも健康でいられるというものである。

 投資にうつつを抜かせるのもある意味毎日確実に日銭が入ってくることが判っている人だけである。それがあって初めてばくちができる。もし日銭も入らずにばくちをするのは、ある意味馬鹿の極みというところである。

 日本の銀行がここまで追い詰められているのは、やはり銀行取引が徐々に過去のものになりつつあるのだろう。今後、銀行が客と客をつなぐという風習は終わりを告げ、直接金融がインターネットの世界では当たり前になる。

 その走りが、電子マネーで、今や異業種がネット支払いの間に入ってきている。それが今の危機を招いているといえる。少し、遅すぎたのかもしれない。今後、銀行は滅んで行くのか。