空騒ぎ

 曇り、気温はマイナス8度。今日も冷え込んだ。

 関東地方の大雪は、まるで台風が来た時のような驚きで伝えられたが、事前に大雪の予報が出ていたのだから、事前に対処しておけよと言いたい。何も用意せず行き当たりばったりで当日を迎えたなら当然混乱は起きる。ある意味、その混乱ぶりを楽しんでいるようにさえ見える。

 ただし、北海道もこんな積雪なら全然大丈夫と思っていても最近のマスコミはことさら大事が起きるように報道することが多くなった。これも、数年前大吹雪で人が亡くなる事故が起きてから、過度な注意を促すようになってきた。

 確かに多くの人に注意を呼び掛けることは間違っていないが、いつ大騒ぎすると、結果が伴わない時が続けば徐々にその警戒心が緩みがちである。得てしてそういう時に出かけてしまうこともある。注意もほどほどにしないと警戒心が鈍るというマイナス効果が表れる。

 注意を呼び掛けている対象は、北海道にたまに来る人たちに向けてなのかもしれないが、落とし穴というのはそういうところにある。

 話はあれだが、大地震が来るというのも同じである。富士山大噴火と同じように関東大震災級の地震が来るともう数十年前から叫ばれているが、中々来ない。同じような大地震が東北地方に有ったので、貯められたエネルギーが解放された影響で関東には当分地震が来ない可能性もあるが、あれだけ、大地震に備えよといっていた割には当たらない。これも同じように来る来ると大騒ぎすればするほど実際の備えはおろそかになる。却って騒ぎすぎてしまいのど元過ぎればの状態である。

 人の心理は、簡単に上下動を繰り返すのではなくある程度慣らされたら刺激を強くしないと反応しなくなるものである。だから更に強い刺激を与えるのだが、其れにも反応しなくなると本当に大地震位の刺激が無いと動かない。今がその時なのかもしれない。

 東京に大地震、大津波が来ると騒いで首都機能移転とまで言っていたのに、相変わらず首都東京は人を引き寄せる。日本人の人口は減少傾向でも、外国人の人口を入れると却って増加しているのではないだろうか。既に危険という感覚はないのだろう。

 今回の大雪も数日で降ったことが判らない状態になる。そして、次が来るまでに今回のことはきれいさっぱり忘れてしまい。また大騒ぎするのだろう。