仮想通貨のつづき

 晴れ、気温はマイナス18度。今日も冷え込みが厳しい。

 今年は、偏西風の蛇行の影響で北極の寒気が丁度お餅から餡がはみ出したように日本を覆っている。その寒気の影響がまだ残っている。それが解消されるには、大気の循環なので一月ぐらいはかかるので、この寒波はもうしばらく続きそうである。

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 コインチェックの件だが、盗まれたNEMがどこにあるか口座は特定されたようだ。それに対する今後の動きを予想する記事が有ったので引用する。

引用 ブルームバーグhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-29/P3B0LR6JIJUU01

 仮想通貨取引は公開されているので、盗まれたNEMがどこへ行ったかを知るのは容易だ。コインチェックは5億2300万XEM(XEMはNEMの取引単位)が送られた11のアドレスを特定し公表した。これらの口座の持ち主は分からないが、アカウントに

coincheck_stolen_funds_do_not_accept_trades:owner_of_this_account_is_hacker

というタグが付けられた。

 NEMの開発者らは、盗まれたコインを取引所が自動的に拒否するツールを作成した。

 ではハッカーは盗んだ仮想通貨を換金できないのか 必ずしもそうではない。シェープシフトなどの「タンブラー」と呼ばれるサービスは個人データを収集しない仮想通貨取引を提供している。例えばNEMをモネロなど他の仮想通貨に交換してしまえばかなり洗浄できる。ただ、窃盗額の大きさがネックだ。また、シェープシフトでは29日付でNEMが取引不能にされた。

 NEMの取引台帳であるブロックチェーンハッカー攻撃前の時点に巻き戻すことで、記録を変更できる。「ハードフォーク」と呼ばれるこの作業によって、ハッキングが起こらなかった台帳と起こった台帳の2バージョンのNEMが生じる。この手法は2015年にイーサリアムで成功したが、NEM財団のジェフ・マクドナルド副社長はこの選択肢を否定している。

 既にある程度のNEMを他の仮想通貨に換金しているだろうことは間違いないだろう。しかし、大半のものはそのままという状態である。

 さてこの仮想通貨の日本国内のバブルであるが、最近仮想通貨を支払いとして使える店舗もできてきたが、まだ様子見のところである。このブームのピークはどこにあり、それがいったん覚めるのはどの時点なのかと予想することは難しい。

 こういったものは、多くの者が知るようになると時点でピークが来たというのが定説である。これからこのゲームに参加しようとする者は高値でババを掴むのがせいぜいである。上手く立ち回れば、幸運を手にするものもいるかもしれないが限られているだろう。

 今回の騒ぎで金融庁も取扱業者への規制が厳しくなるため、派手な宣伝等は、今後控えざる負えないだろうし、ある程度ブームが落ち着く切っ掛けにはなるだろう。

 しかし、何らかの規制の中で仮想通貨は生き残る可能性が高い。その生き残る仮想通貨がどれくらいあるかは不透明である。もしかすると、日本政府発行の仮想通貨というのも登場するかもしれないから。今後、国内で電子取引、電子納税などの仕組みが発達すればそうなる可能性が非常に高い。

 そういう意味からすれば、今の仮想通貨のどれだけの価値が付くかということである。本来の価値を失う仮想通貨も出てくるだろう。

 仮想通過というのは、信用が必要である。信頼性が乏しければその価値を失うものである。今の通貨が信頼されているのは、その後ろ盾に政府が控えているからである。その場合でも国が信頼されなければ発行された通貨はゴミと同じ価値しか無くなる。そもそも仮想通貨はその国の後ろ盾がないところが魅力であり、国が転覆しようとその価値を失わないところが魅力なのである。

 その魅力的な仮想通貨も、世界の総資産の量を超えてしまえばそこが到達点である。どの通貨もその時は来る。それ以上生み出すことができる場合は、価値を失うものが必ず出てくるはずなのである。

 日本円で財産を持っていたとしても、日本という国が信用を失えばその価値は急速になくなってしまうのは繰り返しになるが真実である。仮想通貨も同様のものだと理解して取引するひつようがあるのは、どの通貨も同じことである。