仮想通貨のマイナー

 晴れ、気温はマイナス17度。今日も寒い。

 昨日の夜は、スピードスケート、カーリング、ジャンプとオリンピック一色だった。日本選手の活躍は素晴らしいが、夏のオリンピックと比較して盛り上がりに欠ける。それはやはり参加国の少なさが影響しているのだろう。

引用 産経新聞http://www.sankei.com/premium/news/180221/prm1802210001-n1.html) 

中国政府の仮想通貨への監視強化を受け、仮想通貨の代表格「ビットコイン(BTC)」の取引記録を管理する中国国内の「マイナー(採掘業者)」が、国外移転の動きをみせている。採掘業者は取引のためのコンピューターネットワークを支える重要な存在だが、中国国内での活動のリスクが高まったと判断しているもようだ。採掘業者が集中している中国での規制強化は、このところのBTC価格暴落の一因。しかし元々は無価値だったBTCが莫大(ばくだい)な価値を持つようになった歴史への評価も根強く、一部では2020年には価格が1BTC=100万ドル(約1億円)に達するという超強気の観測も消えていない。

 この先の仮想通貨は、果たしてバラ色なのかそうでないのか、判断に苦しむところである。必要な人がこれで決済できると考えれば生き残るだろうし、その裏付けはビットコインを所有し使う人がどれだけ存在するかということである。

 希少価値のダイヤモンドや金と同じであるが、それと仮想通貨の違いは、身に着けたり他の用途で使うというようなことができない処である。

 もし、だれも仮想通貨に裏付けを与えなければそれは一瞬にして無になる。言うなれば信用という形が見えないものに投資する危うさが存在する。

 将来、人類が地球を飛び出し、色々な地球外惑星に移り住むスターウォーズのような世界では、この仮想通貨の役割は出てくるだろう。地球規模ではなく宇宙規模になれば仮想通貨でなければ価値の比較ができないからである。惑星ごとや更にその中での地域通貨が存在するとしたら決済の手間が大変である。

 そういった惑星間のつながりが希薄化した場合に仮想通貨の役割は増す。今の地球規模であれば仮想通貨の役割はまだまだ無いのが実情である。その理由は、やはり交通機関の発達により世界が近くなったからだろう。

 それでは仮想通貨の時代が来ないかと言えばそうではない。例えばアメリカがドルを仮想通貨に変更するなどすれば世界は変わるが、仮想通貨には採掘量に限りがある。今のアメリカドルは、昔の金本位制と違い、発行量は政府が決める。総量は自由自在と言える。だから為替相場というのができて他国の通貨と交換する比率を決めるところが必要になる。その価値を決めるのに国の政策が係ることになる。

 仮想通貨は、マイナーと呼ばれる個人あるいは団体が作り出す。採掘量を調整するのは国ではなく得体のしれない誰かである。その辺りの透明性を持たないと価値は変動する。

 今後各国で仮想通貨に対する規制は強化されるだろう。その規制の中で仮想通貨は変動を繰り返していく。しかし、今のように多種多様な仮想通貨が普通に使える世の中が来るかどうか不明である。