無能と有能

 曇り、気温は0度。昨日の夜から霙が降り始め今朝起きたら道路は一面雪に覆われた状態。この時期は暖かくなると次には寒さがやって来る。とはいっても北海道はこの寒さ暖かさの周期は6月頃まで続くのでいつも通りというしかない。


引用 ロイター(https://jp.reuters.com/article/us-nkorea-harris-idJPKCN1GR2D8) 

ハリー・ハリス米太平洋軍司令官(海軍大将)は15日、実現する可能性のあるトランプ米大統領北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長との会談について、米国は過度に楽観的になることはできず、「目を大きく見開いて」会談に臨む必要があるとの考えを示した。

ハリス司令官は上院委員会で、米国は朝鮮半島の「完全、検証可能でかつ不可逆的な非核化」を要求する姿勢を貫くものと考えていると述べた。

引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28204300W8A310C1000000/

米国がロシアへの新たな経済制裁を発表したのを受けてロシアでは反発が強まっている。ロシア外務省は15日、米国が制裁の理由にした米大統領選の介入は「根拠がない」として対抗措置の検討を始めた。大統領選を前に米トランプ政権が制裁に踏み切ったことで、米ロの対立激化は必至だ。

 日本が森友問題で大騒ぎしている間に世界は動いている。野党が森友問題に最大関心を払いマスコミも総動員で大きな火にしようとしている。

 陰謀論とは言わないが、森友問題に掛かりきりになるのではなく、対外の動きについて用意をすべき時が来ているのは間違いないはず。

 確かに不正を働くことは良くないことで糾弾すべきことだが、国会で満足に議論をしないまま誰が今後の国の方向性を決めていくのかその対応が必要なのではないかと何時も思う。

 国会議員にとって総理大臣は誰が成っても同じ、何時でも替えがきく存在という認識でいるのは構わないが、あなたたちも同様の存在であることに気付いてほしい。

 トランプはまさしくジャイアンであるしプーチン習近平も権力の亡者であることは間違いない。自分がこの国を守るという意思は感じられるところは3者に共通していることは間違いないが、その行動は三者三様である。今の世界は、そういった権力を自分の手足のように使いという輩が表舞台で動き回っている。

 回り回って日本の小物さは見ていて非常に歯がゆい。別に世界に名だたる権力者を生めと望んでいる訳ではない。日本の中のいやらしさが垣間見えるのがつらいのだ。

 

 そのいやらしさの一つがやはり出る杭は打てということだろう。ある程度の地位に上がった者をその頂点で引き摺り下ろそうと色々な人間が狙っていることである。

 これは日本だけの特徴ではないのだろうが、あれだけ褒め称え持ち上げていたのに手のひらを反すように行動する人間の性がマスコミを通じて拡大されていくからである。

 別に安倍首相が公明正大であると讃えている訳ではない。あの権力に登りつめるのにある種のグレーな行動を取ってきたのは間違いないことだろう。叩けば埃は当然出てくるはずである。ただし、それをしないのは彼は少なくとも国民の信任を得てあの立場にいるわけである。彼がその立場を自分で捨て去るような行動を取れば何時でも彼を叩くことは必要なことだろう。

 果たして日本は北朝鮮問題ひいては世界のパワーバランスの変化にどう対応すべきか決断を迫られている。トランプに盲目的についていくか、米中ソの駆け引きを外野として眺めるために一端アメリカ追従を弱めるのかである。

 北朝鮮の関係から日本は対米追随を避けて通れないだろうことは右も左も関係なく考えていることだろう。しかし、左の人にとって従順にその行動をとることを格好悪いと考えているのは間違いない。もし政権交代があったなら対米関係を維持しようとするだろう。まあ政権交代の可能性はほとんどないと思うが。

 さて今後の動きを分析するなら日本の取るべき方向は、専守防衛からの方向転換を何時行うかである。戦争放棄の努力をするのは基本ラインだが、相手に攻撃されてからアクションを起こすというのは、無理筋である。

 

 相手の攻撃の初回で日本の軍備が壊滅状態に陥らされてしまえば今の日本に殆ど反撃能力は無いに等しい。それは戦争をしないことを前提としているため其れ専用の武力しか持っていないためである。幾ら近代兵器を装備していてもそれを動かす人、物がなければ張子の虎である。

 戦争放棄の為の手段である国連は、世界のリーダーシップを取れる様には機能していない。その最大の理由は米中ソの足並みがそろわない事なのは自明である。

 だから日本が戦争を起こさない努力を払うために頼りにしたい国連は実は無力に近い。もし強力に機能していたなら中東の争いは起こらないはず。

 

 返す返す残念なのは、国会議員の無能さである。自民党しかり野党もそうであるが、余りにも官僚を頼りにしすぎである。国会議員自体が自分の襟を正せないうえに、その無能さを見ながら自分たちが有能であると考え行動する官僚は今後も大勢生まれてくることは事実で、無能な人間に有能な人間を使いこなすことは不可能に近い。もし理不尽に使いこなそうとするなら民主主義国家では無理筋である。