対長崎 2-1

 曇り、気温は3度。日中は寒くなる予報。

 昨日は、ドームに長崎戦を見に行く。何となく勝利するという確たる根拠もないが予感が現実になることを期待してテレビで見るのではなく、生でその瞬間を見るために行ったようなものである。

 12時50分頃にドームに着くがスムーズに入場でき数年前と運営の仕方が段違いである。運営もここまでようやくたどり着けたのかもしれないが、そういった社内改革も進んだということだろう。

 いつものように赤黒バックに席を見つけて座る。ゴール裏は、その時点で開幕と同様の人数が陣取っている。しかし、メインスタンドはまばらで、バックもそれなりに人はいるが空席もあり、この時点で2万は入らない状態。日曜の午後2時開始でこの入りは少し寂しい。

 前半は、コンサドーレより長崎の方がゴールの可能性が高かった気がする。長崎の守備時に5-4-1になる形に、ワントップのジェイに中々ボールが渡らず、更にゴール前に飛び出す選手もいないため、しまいにはジェイもサイドに流れてくるようになりゴール正面の一番熱い位置にコンサドーレの選手が誰もいないという、得点の匂いが全くしない状況になる。何時もならドリブルでゴリゴリ行く三好、チャナティップ選手が行く前に囲まれてしまいボールロストするし、菅選手も相変わらずシュートは枠に行かないしで、全くもって長崎に抑え込まれてしまった試合内容だった。

 相手もコンサドーレにお付き合いしてゴールチャンスで吹かしてくれたから0-0で前半終わった感じであった。

 後半も選手交代は無く始まる。コンサドーレに欠けているのは今の状況だとトップ下でボランチのボールを受けて裁く選手である。ジェイはポストはできるが彼がしてしまうとゴールする人間がいない。もっとジェイに得点を決めさせるためにはそれが必要である。今だとその役割は三好選手とチャナティップ選手になるのだが、三好選手は連戦の疲れか動きは悪かった。

 後半、長崎は点を取りに前掛かりになったところでチャナティップ選手が上手くボールをキープしジェイ選手にスルーパス。相手CBが2人いたがボールが来ると予想できなかったのかジェイ選手に付いていけず、GKと1対1で冷静にゴールを決める。

 何となくこのまま0-0で行きそうな流れを変えてくれた見事な先制点だった。

 これで余裕が出て上手く試合を運べるかと期待したのだが、そうは中々いかない、点を取りに行くのか点を守り切るのか選手間の共通理解が不足していた。そこを突かれたという訳ではないが長崎が同点に追いつく。相手にボールが渡った時どしても棒立ちになる選手が多い。

 ペトロビッチ監督も選手交代を重ね、兵藤選手、都倉選手、石川選手とベテランを入れてくるのだが、チャンスを得点に変えれない。アディショナルタイムが4分というところでCK、FKのチャンスと立て続けに獲得、相手の長崎は引き分け狙いに切り替えたのか前に出てこず、このまま0-0の引き分けかと思わせたところでジェイ選手がゴール前で競り勝ちそのヘッドでのパスの折り返しを一番チームで背の低いチャナティップ選手が頭で勝ち越しゴールを決めるという劇的幕切れとなる。

 相手の長崎も引き分けで良しとしていたためかがっくりしてしまいそのまま試合終了。今季初勝利を1万3千の観客の前で飾る。

 勝つには勝ったが、まだまだチームに戦術は浸透していないというか、パスの精度が悪すぎ、ドームで無風の状態なのだからサイドチェンジにしても綺麗に通して欲しい。それができる選手がそろっている筈なのだからできて当たり前と思うが、肝心なところでミスするため攻撃のリズムができない。我慢して先発を入れ替えたのは宮澤選手のみでその理由は怪我なので、殆ど毎試合固定して戦ってきているのだから試合ごとに進歩して欲しい。

 今回の初勝利は本当にうれしいことなのだが、この先連戦が続く。更に一回中断後は連戦が続くので選手の体調管理が重要になる。この勝利を切っ掛けに次の鹿島戦にも良い結果をもたらして欲しい。