ドームに思うこと

 晴れ、気温は5度。少し埃っぽくなってきた。

 今朝のテレビでは、札幌市の秋元市長が突っ込まれていたが、道内の民間放送と言えども札幌中心主義なのだなと感じさせられた。

 ファイターズは北海道を本拠地に活動しているのだから道内に移転するのはファイターズの自由で、それを札幌以外に作るからと言って市長を吊し上げるような番組作りは如何なものだろうかと思う。

 別に秋元市長を擁護するわけではなく、札幌以外が悪いという番組作りはおかしい。テレビ局が札幌ローカルなら判るがと思ったら札幌テレビだから札幌の放送局だと合点がいった。札幌以外は相手にしていないということである。

 テレビ局もキー局は、東京中心主義なのも事実で、地方放送局も県庁所在地が放送の中心なのだろうと考えているのは良くわかる。ある意味それ以外は無いも同然というかおまけみたいなものという考えなのだろう。放送局の地元なのだから仕方がない。

 それでも日ハムの球場ができれば、札幌ドームが開業したころの騒ぎが続くのだろう。新しもの見たさという奴である。あの頃の札幌ドームもコンサドーレの試合に4万人が詰めかけたのだから、平日の夜に連日4万人が移動したのなら大変な騒ぎである。それに乗じてテレビ局も大騒ぎする姿が今からでも目に浮かぶ。それだけでも投資効果が表れる。その時に水を差すような出来事が起きなければそれなりの期間続くだろうが、開業して1年もたてばそれなりに初物を喜ぶ人は減り、その賑わいは落ち着くだろうが、それからが勝負ともいえる。

 道内の民放はどこもファイターズ押しだからその点は心配ないだろう。お互い持ちつ持たれつの関係だからそれなりに忖度し続けるのだろう。


 昨日はDAZNレバンガ北海道の試合を見た。見に行こうとすれば札幌市内で地下鉄駅が会場と直通している恵まれた環境にあるので便利なことこの上ないが中々行こうという気がしない。それは試合が終われば午後9時でなんだかんだ言って家に帰るころには眠る時間になるということである。

 その点、テレビなら移動の時間が必要ない。だから、BリーグDAZNで見られるようになったことは自分にとっては大きな出来事でもある。今まで会場に行かなければならなくて試合に興味を失う状態だったのが、平日やアウエーの試合を見ることで認知度が高まり土日は試合会場に足を運ぼうと考えるようになる。そういう意味でスポーツ中継は大事なことで、ファイターズが道内で人気なのもテレビ中継を行うからである。だから道内の民放各局は、ファイターズが自分たちの足元で行ってもらうことが重要だったのである。

 オリンピックで人気の出たカーリングは、今は人気だがそれが長続きする可能性は低い。その一つがやはり試合が少ないと同時にそれが全国に放送される機会が少ないということが原因でもある。それでもNHKBSで優遇されて放送されるスポーツであるのが、ある程度人気を維持している秘訣だろう。

 しかし、カーリングを民放が放送番組として考えないのは、やはり試合時間である。あれも野球と同じで好きな人でなければ長時間付き合うことは無く、ザッピングされてしまう要素が多い。その点から言えば、やはりネットテレビなどの時間をそれだけに使う人が見る媒体で流すことが良いのだろう。だからDAZNの枠に入れば良いと思う。

 今後スポーツ中継の担当はネットTVが優勢になるだろう。民放はすべての年齢層を対象としているため視聴率という括りから言えば不利なのは間違いなく更にチャンネル数も限られているためお互い視聴率を上げようとすれば猿真似のような番組を量産するしか無くなる。

 放送法が改正されるかもしれないが、それ以前にネットの普及は、自分たちで見る番組を選べ、時間をテレビ局の都合に合わせることをしなくなる方が今の民放にとっては脅威だろう。

 

 最近終了したとんねるずの番組などはネットで放送すればそれなりの視聴率は稼げるのではないかと思う。見たいものが沢山あるから民放では選別されたわけで、最初から見たい人が見れば良いというネットTVではその要素を満たしていると思う。

 これからは、見たいものを選んでみるという傾向が強まり、更にそれにより生で見たいという欲求は生まれてくる。道内で生でプロの試合を見られるスポーツは少ない。それが札幌一極集中ではなく利便性の高いところで行われることが重要である。