対 仙台 2-2

 晴れ、気温は10度。

 土曜日の試合、始めてのユアテックスタジアムであった。仙台は、東日本大震災の起こる以前に行ったことがあった。あの震災時仙台空港津波に飲まれていた記憶があり、その後の復興はどうだったのか気になった。

 結果は、殆ど津波の跡形は無い。あるとすれば、海岸線を縁取っていた松林が無く、海岸線沿いにあったと思われる家屋もほとんどなかったくらいだろう。その代り仙台空港仙台市を結ぶJR沿線沿いに真新しい家が建ち並ぶ景色だろう。当然仙台市内は、近代化が進み真新しい景色があり、震災の跡形も見られなかった。

 試合の日の午前中は、るーぷる仙台という循環バスを使い仙台市内をうろつき、昼過ぎに地下鉄という途中地上線に乗り泉中央駅に向かう。

 初めてのユアテックスタジアムは、テレビで中の様子は分かっていたがこじんまりして厚別ほどのスタジアムであった。もしコンサドーレがサッカー専用の球場を作るならあの程度の規模の専用スタジアムが良いだろう。札幌の秋元市長は、札幌ドームをコンサドーレ専用に使って欲しいとインタビューに答えていたが、収容人数が少し今のサポーター数では大きすぎる。

 ユアテックスタジアムの収容人数は2万人弱なので、規模は理想的だろう。2、3万規模で屋根が開閉式なら理想のスタジアムとなるが、そんな贅沢なことを言える立場ではない。リーグ制覇をするくらいの実績があってほざけということになる。

 試合のことは中々書きだせないが、ゴールデンウィーク初日で北海道から大勢のサポーターがスタジアムの訪れアウエー側の席はほぼ満員となっていた、その代わりホーム側の少し空席が目立ち、ベガルタの集客力が気になるが、コンサドーレも厚別だとそれぐらいなので、立地条件の重要性ということなのかもしれないが、交通アクセスは最高なのでもったいなく感じる。

 試合開始前の一時は、のんびりして過ごしていたが、試合前はサポーターの応援が徐々にボルテージが上がる。これこそコンサドーレのアウエーの醍醐味である。

 試合開始とともにコンサドーレも攻め込むが、相手に攻め込まれる展開が続く、パスミスやセカンドボールの奪取力が弱いためどうしてもチャンスが広がらない。逆に相手に決定的チャンスを与えてしまうがクソンユン選手の好守や相手がミスしてくれて助かるという展開が続く。

 しかし、コンサドーレの好機がやってきてゴールを決める。遠くからでは誰が決めたか分からなかったが場内放送は福森選手の名前を告げる。幸先の良いスタートを切れる。

 その後、仙台の攻撃を凌ぎ0-1でリードを奪う。

 後半は、アウエー席側にコンサドーレが攻める形になるので、コンサドーレの選手の姿が良く見れると思っていたら、後半開始早々相手に見事なゴールを決められ同点とされ、途中、キムミンテ選手が退場となるなど、徐々に仙台有利になる。

 しかし、今季不利になっても守備に重心を置くのではなく攻めるのが今のコンサドーレ、何度か好機をつかみとうとうチャナティップ選手がビューティフルゴールで勝ち越しを果たす。

 これで勝利を確信したのだが、アディショナルタイムの残り僅かというところで同点に追いつかれ試合終了。選手が一人少なくなった時は負けも覚悟したが、引き分けは御の字ということだろう。

 まだW杯期間が始まる前の中休みまで試合が続く、これまで選手を固定して使っているがそろそろ先発する選手の体力が衰えているのは見て取れる。特に三好選手の動きは、開幕当初より衰えているのは良くわかる。交代で出る選手の動きが試合に出ることで連携が良くなり、選手レベルが上がればそれだけチーム力は上がるはず。それは、他のチームも同じで、中断期間を過ぎれば下位に沈むチームもそれなりにチーム力を上げてくるはずである。

 できることならスタートダッシュに成功した今、勝ち点を伸ばして逃げ切りを図りたいところである。そんなに浮かれてばかりはいられないのはみんな分かっていることだろう。