対東京FC 0-0

 曇り、気温は12度。

 昨日の試合、DAZNで見ました。


 味の素スタジアムで行われた試合、北海道が雨模様だったのと同様東京も雨が降っていた。画面を通して雨が降っていることがわかるくらいなので相当な雨脚である。

 試合は、開始早々のジェイ選手のシュートで始まるが、東京もパスをつなぎコンサドーレのゴール目掛けて攻め込んでくる。本来なら高い位置でプレスを掛けボール奪取したいところだが、中々上手くいかない。交わされ交わされでゴール前にボールを運ばれるところは少し監督の予想外だったかもしれない。

 前線からのプレスに手を抜いている訳ではないが、相手選手の判断が素早く交わされてしまっている。その点、コンサドーレもこのところ選手に戦術が浸透しているので選手間のパススピードは以前より1.5倍くらい早くなりゲームに常時出場している選手たちのパスミスも少なく試合ができているため。自分たちのマイボールになった時には、相手のディフェンスを交わしゴール前まで持って行くことができるようになっている。

 そのため互角に試合は運ぶのだが、流れの中で一方的に攻められ続ける時間がどうしてもできてしまう。それは、どのチームも同じなのだが、そこから差別化するには、自陣に押し込められた時にようやくマイボールになった時のボールの処理にある。

 マイボールを簡単にラインの外に蹴りだすののではなく、前の選手にボールをつなぐことができれば相手の圧力を交わすことができるのだが、その辺りが上手くいかない。

 その理由は、守備に押し込まれすぎて前線の選手が孤立してしまっていることが多く、ボールを受けても2,3人の選手に囲まれて奪われてしまう。或いは、相手のプレスを受けて簡単にボールロストしてしまうことである。

 それを防ぐにはある程度テクニシャンでボールを受けたら相手のプレスをいなして前を向くことができる選手が必要である。そこが常時できるようになれば最高であるが、まだ日本のチームの中にそういったスペシャルな選手は数えるほどである。

 

 それでも昨日は、チャナティップ選手がその役割を後半上手くこなしていた。彼がボールを受け前にドリブルを仕掛け、味方のチャンスにつなげることが出来ていた場面が数度あった。あの動きは、コンサドーレの快進撃の一つの理由と言える。

 お互い、体を張り最後の最後までゴールを割らせず、上位対決の醍醐味を見せてくれた。これでコンサドーレは公式戦11戦無敗記録を打ち立てた。以前、ルバンカップの敗戦で10戦無敗記録は途切れたと書いたが、公式戦の括りでは、ルバンカップは含めないため無敗は続いていることになる。

 今週水曜日のルバンカップの後の日曜日の試合で怒涛の15連戦は終わる。これで一月ほどの中断期間が入り7月からまた試合が始まる。そこまでの残り2試合を勝ちゲームにして欲しいが、ルバンカップは既に敗退が決まり主力選手は出場しないと思われるため中断最後の神戸戦に勝利を目指すことになりそう。

 ひと月の中断は、他のチームを劇的に変化させることが多い。現在上位にいるからと言って後半もそのままの調子を維持できるか判らないため、ガラッと順位は入れ替わる可能性は高い。その中でコンサドーレの目指す目標は、やはりこのままの勢いで残留圏内を確保し、そこから次の目標を定めるというのが本当だろう。

 J2を行き来していたチームがJ1優勝を目指すといったら足が地についていないと言われてしまうだろう。その辺りは、謙虚に前を向いて一つ一つの試合に最善を尽くすというのが適切だろう。