日本代表は本田選手と心中を選んだ

 小雨、気温は10度。日中の気温が上がらず土日と寒い日が続いた。しかし、最近の天気は予報官泣かせとしか言いようがない。3日間予報などの精度が低くなっているように感じる。全てをピタリと当てるのは難しいことは承知だが、やはり短時間の変動が以前より大きいのではないかと思う。特に雨や曇りは、中国大陸の影響が大きいのではないだろうか。その一つが、PM2.5でありもう一つが黄砂である。両方とも細かく雨の核となる物質で、大気中の水蒸気と合わさり水滴を作りやすくしているのではないかと思う。

 J1リーグは中断期間を迎えており、サッカーを見る機会がない。J2リーグは行われているのだが遠すぎて見に行けない。DAZNで放送を見るのだが、何となく興味をひかないところが難点である。

 そして、W杯開幕を14日に控えた日本代表だが、試合を見ていても上手く行っていないことが良くわかる。体の動きも悪く、疲労の積み重ねがあるのだろうと思う。このまま、試合を続けていても悪いイメージが残るだけで選手たちに良い影響を与えていると思えない。

 やはり日本サッカー協会の失敗と言わざる負えない。その一つは、ハリルホジッチ氏の解任だが、そのタイミングが悪すぎである。もし変えるとしたら昨年のうちに変えておくべきだった。

 

 解任のタイミングが、現会長の再選後でマスコミがハリルホジッチ氏の不安を記事にし始めたころであった。明らかにそれまで監督交代を否定していたのにも関わらず突然の解任は、巷で噂されているようにビッグ3が選出されないことを懸念しての行動であると想像できる。

 今のパフォーマンスを見れば、当然選ばれることは無い選手が代表に残ったことが大きい。その一人はやはり香川選手である。今までの代表試合での彼の動きは日本代表の動きの中で一人違うイメージを持って動いていた。所謂連動した動きにストップをかけるプレーが多かった。素人が見てもその状態で、監督も彼を使うことのデメリットが大きいと判断したのだろう。

 香川選手がそれを感じて日本代表でのプレーをしてくれれば良いのだが、彼の想像力を周りが感じることを求められると周りがそういった動きをしないので結果的に浮いてしまうのである。彼の動きの悪さは致命的である。

 またもう一つは本田選手である。以前から鈍足であったが、ここ数年の衰えは顕著である。足の遅さを今までは若さというがむしゃらさでカバーできていたが、それができなくなり相手との駆け引きでかわそうとするため周りのテンポを遅らせてしまいボールロストという結果になってしまっている。

 香川選手は、タイミングが早く本田選手はタイミングが遅いという両極端な動きをする選手が日本代表の攻撃の中心であるなら、攻撃陣をユニットにしてごそっと入れ替える必要がある。それは交代枠から言って非現実的で、もし2人を残すのならどちらか一方を残しそれで決めるしかない。西野監督の中では、本田選手中心のチーム作りをすると決めたようだが、いざ、試合を繰り返してみるとその本田選手中心の攻撃陣では点が取れないと気付き始めた。

 メキシコで活躍していた情報を鵜呑みにして本田選手を核とする日本代表にすれば何とか善戦できるという皮算用は今のところ崩壊してしまった。ここからリズム感が異なる香川選手を中心に据えても短期間でコンビネーションが熟成できるはずは無い。

 きっと西野監督は、傍で見ていたハリルホジッチ氏の決断をバカにしていたことを後悔しているだろう。ハリルホジッチ氏が世代交代していた理由が今頃分かったに違いない。彼らが好き嫌いで選ばれてはいなかったことを理解しただろう。

 ハリルホジッチ氏の失敗は、彼らを切ったうえで活躍する次の世代の成長が無かったことである。それは、本当に残念だった。起用した何人かがベストパフォーマンスを発揮できていれば結果は違っただろう。それは彼の運の無さということだろう。

 本大会の結果は不明だが、次の大会に向けての展望を失ったのが残念である。


 昨日のジャンクスポーツで小野、稲本選手が出ていたが、田中選手の「カズさんが選ばれなかった理由が小野選手」というのはいただけなかった。そして辞退すればというのは冗談にしても余りにも失礼、あの状況で辞退などできるはずもない。更に、メンバー非常に微妙で人選の誤り。