イングランド 対 チュニジア

 曇り、朝方は雨が降っていた。気温は15度。

 今日の朝も3時過ぎに目が覚め、そのままNHKアプリで「イングランドvs.チュニジア」の試合を見ていた。

 試合開始早々、受け身のチュニジアに対してイングランドが怒涛の攻めを見せるが惜しいチャンスを逃す。この試合、どうしても勝ちたいイングランドと引き分け狙いのチュニジアという両チームの戦略が伝わってくる。

 試合は、セットプレーから得点が入る。高さに勝るイングランドが一度はキーパーにはじかれたボールをケイン選手が押し込んで先制点を入れる。これで漸くイングランドの攻めが落ち着きボールを後ろで回すようになる。

 そしてチュニジアが肩を痛めたGKが交代となる。キーパーの時間稼ぎの高度な演技かと思ったら本当の痛みだったらしい。結構、チュニジアの選手が時間稼ぎをするためこれもそうだと早合点してしまった。

 得点を取られたチュニジアも反撃に出るとペナルティエリア内でイングランドの選手に肘内にあいPKを獲得。これを冷静に決め同点に追いつく。

 この後、あからさまのチュニジアの時間稼ぎが続き、そしてゴール前をしっかり固めるようになる。そうなるとイングランドも攻め手が無くなり、ラストパスの精度が悪くシュートも打てなくなる。

 試合が決着したのは、ロスタイム前に得たCKからまたもやヘッディングの折り返しをヘッディングで決めて漸く勝ち越しに成功。このまま試合終了。

 はっきり言って面白くとも何ともないゲームという感想。チュニジアの戦略は明らかに引き分け狙いの為なら何でもするというつまらないもの。相手の攻撃をガップリ四つで受け止めるのではない。結果を求めるのならこういった戦いも必要である。ただし、サッカーという競技としてみれば何ともつまらない戦いであった。

 もし日本代表が試合をしてこのような選択をしたとしても勝利の為と割り切っただろうが、直接関係ない試合の為何となく面白い試合を見たかったのにという裏切られた思いがあった。チュニジアもこれが初戦でなければ違った戦い方を選択しただろう。非難するわけではない。


 しかし、今回のW杯、VARが採用されたためペナルティエリア内のDFにとっては気を付ける必要がある。今まで見過ごされていたホールディングの反則は見逃してもらえないかもしれない。

 しかし、セットプレーでイングランドのケイン選手がホールディングで2度倒されたシーンはレフリーはファールと認めなかったのでVARは使われなかったがあれは使われればPKとなっていただろう。

 VARの判定はあくまでもそれを使う使わないはレフリーの意思によるものとされている。レフリーが要求しなければ使われない。

 レフリーが所属するリーグにおいてゴール前の反則が許容される範囲が違う。その辺りのさじ加減があるので見ていてて少し気になる。もし、厳しい主審なら以前吉田選手がVARでホールディングの反則を取られたように簡単にPKになる。試合を左右する判定になるので、意図的にPKと判定することも可能なため八百長の発生は防げない可能性がある。

 

 今日の日本代表の試合もペナルティエリア内のファールに気を付けないと簡単にPKが与えられることもあるので選手は気を付けたほうが良い。