大塚家具

 曇り、気温は18度。肌寒い感じがする。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL835QZ3L83ULFA02C.html) 

大塚家具が身売りの検討を始めた背景には、業績の急速な悪化がある。創業者の大塚勝久氏に代わって長女の大塚久美子社長が実権を掌握したが、「久美子流」の経営改革は成果が出ず、赤字続きで資金繰りも悪化。スポンサーの力を借りて再建を目指す方向へとかじを切った。

 最初に話題となったのは、父親との経営権の争いだった。家具を売るというより醜聞を売るという感じで、ある意味それまで大塚家具を知らない人にとってはマイナスのイメージが先行したことだった。

 そのころの日本ではニトリとイケアという低価格が売りの家具屋が幅を利かしていたところで、ある意味大塚家具は高級家具という路線でニッチなところで商売をしていた印象がある。しかし、大塚家具が幾ら高級家具を売ろうとも製造したものを売るだけであるので家具自体に大塚のブランドは無く、それぞれが持つ家具製造メーカーのブランドが消費者にとって大事なことで、大塚家具から購入する必要は無いものだった。

 その辺りの判断は難しいところで、高級家具を自前で作ることができないので、新社長は、低価格の家具を売り出そうと考えたわけであるが、やはりその分野もライバルはひしめいており中々上手く行かないことは事前に判っていただろうと思う。だから、父親もブレーキを掛けたのだと思う。

 家具の値段は非常に難しい。ある意味芸術品というような家具もあれば、いかにも大量生産で部品を組み立てして作りましたという家具もある。機能は同じでも価格に雲泥の差が付く。

 今までの日本の家は、幾ら高級家具を買って置いてもその部屋に似合わないということが多かった。だから、その部屋にあうくらいの家具が売れ筋だったのである。

 大塚家具の失敗は、低価格品を売るのならやはり自社ブランドで製造も手掛けることをしなかったということである。そうでなければ、売れずに残った家具を入れ替えるための価格調整がしずらくなるからである。

 果たしてこの先、大塚家具の再生はできるのであろうか?マイナスイメージが先行してしまった分、先行きは暗いと言わざる負えない。