台風

 曇り、気温は14度。涼しさは相変わらず。大雪山の黒岳に初雪というのも頷ける。


 台風19号が南の沖を北上し、進路を西寄りに変えて日本列島に受かってきている。21日には沖縄九州近くに到達する。中心気圧は970hPaでこれから勢いを増す可能性が高い。この台風もスピードが遅く中々進まないようでこの先の状況では進路をどのように変更するか判らない。このまま中国大陸に向けて進むか或いは日本列島を北上するのか今のところ判らないが、18号が通り過ぎたことによって開けた道をなぞるように進む可能性が高い。

 それ以外にも台風20号になりそうな熱帯低気圧が赤道上にあり既に日本にとっては台風シーズンが一月ほど早く始まった感じである。

 台風も被害を与えなければ何て言うことは無いのだが、やはり雨風の被害を必ずもたらすものである。漫画の「この世界の片隅に」を買って読んだのだが、広島に原爆が落とされ日本が戦争に負けたすぐの9月に枕崎台風が日本列島を襲い、広島呉周辺で2000人以上の死者を出す被害にあっている。広島は原爆を落とされた直後であり、呉も空襲の被害を受けたばかりで大変な時だったと思う。

 終戦を迎えたあの8月を想像でしかないが大変な目にあわれてしまったのだろうという思いが沸き起こる。もし、原爆や台風で命を落とさずに済めば、その後の70年余りでどれだけの命が生まれただろう。戦争は、その先に生まれたであろう命さえも奪っていったということになる。

 人類がここまで発展し続けた道のりの中で戦争という争いで失われた命が失われずに済んだとしたら遠い昔に今の人口を超えていただろうと想像する。人は争うことで自分たち人類の人口をひとりでに調整していたことになる。

 そして、戦争が無い日本で少子化傾向になるのもやはり人類がひとりでに人口調整を始めたということなのだろう。