対 FC東京 3-2

 晴れ、気温は19度。久しぶりに今日は夏日になるらしい。


 昨日の試合、録画で視聴。

 前半は、相手の出足が良かったのか或いは相手のスピードが怖かったのかパスミスが多く相手に主導権を握られてしまう。パスカットや苦し紛れのロングボールが収まらず相手のチャンスを増やすことでFC東京が攻撃のリズムを作る。

 相手陣内のFKからカウンターを食らい失点、前半終了間際のCKのそらせたヘッドで得点のシーンなどは、セレッソ戦の再現である。

 前半は良いところ無く終了。前半、余りにもフリーで相手にプレスが掛けられない荒野選手に代わり後半開始から白井選手が投入される。これが結果的に良い流れを掴んだことになる。ハーフタイムに監督からはっぱを掛けられたと選手が言うように前半と後半の選手の動きが変わった。

 更に相手のFC東京の選手の後半の入りは2点リードしたせいか攻撃でもない守備でもないふわっとした状態であるのが画面から感じ取れるほどであった。相手の攻撃があれだけ緩ければ札幌のボール回しが生きてくる。相手も2点を守ろうとゴール前に張り付くようになり中盤がスカスカになるというようによりコンサドーレの攻撃が生き生きする。

 そこで都倉選手の相手のオウンゴールといって良いヘディングが決まる。あれが反撃の勢いを強め、白井選手、チャナティップ選手の見事なミドルが決まりあっという間の逆転劇を見せる。

 その後は、何とか守り切り見事な逆転勝利を飾る。

 コンサドーレは本当に強くなった。これで後は、継続していくことである。変に変えると途端にチームが失速するように、J1で下位に沈むガンバ大阪マリノスなどは選手の能力が高い筈なのに中々勝てないのはそういう理由がある。

 選手の能力が高くとも皆同じ方向を向かなければ戦えないし実力をフルに発揮できない。選手の能力が多少低くとも選手が同じ方向を向いていればチーム力は格段に上がる。その体現が今のコンサドーレである。

 強豪になれば成程選手たちは慢心することが多くなる。チームの成績は選手個々の力によるもので監督の指示など必要ないとまで勘違いする。監督の実績が無ければ無いほどその傾向は強くなる。

 本当にチームというのは生き物と同じで正しい方向で育てなければ間違った方向に進んでいくものである。

 これで勝ち点は35となり、残留はほぼ間違いない。後は選手たちが言うようにACL圏内を目指す戦いが続くだけである。