北朝鮮は核兵器を廃棄していない

 曇り、気温は13度。そろそろ冬に向けての準備を始める時期になってきた。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL9M42BVL9MUHBI01Z.html) 

今年3回目となる南北首脳会談を行った韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日午前、「9月平壌共同宣言合意書」に署名した。「戦争前夜」とまでいわれた朝鮮半島を南北の連携で「核の脅威のない平和の基盤」に転換するとの内容だが、米朝間の信頼が失われている中、実現は不透明だ。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASL9M2J2KL9MUHBI00C.html

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と北朝鮮金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は19日、平壌で前日に続いて首脳会談を行い、米国の対応次第で、北朝鮮寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄などの追加措置を取ることなどを盛り込んだ「9月平壌共同宣言合意書」に署名した。正恩氏が年内にソウルを訪れることでも合意した。

 合意書は、北朝鮮が東倉里の弾道ミサイル発射台とエンジン実験場を、関係国の専門家の立ち会いのもとで永久廃棄するとした。北朝鮮は、米国が「米朝共同声明の精神に従った相応の措置」を取った場合、寧辺核施設の永久廃棄などの追加措置を引き続き取る用意があるとした。

 自分の記憶が間違いで無いとしたら北朝鮮は、トランプ大統領との会談後、速やかに核兵器を廃棄するはずだったが、実際はポーズだけで何も実行していていないということが分かったという会談である。

 文大統領も手柄欲しさに核兵器廃棄に向けて何の進展がないことに目を瞑り、自分の手柄を選択したということである。報道通りであれば、今の韓国は、北朝鮮に対してなし崩し的に事を進めようとしているようだ。この選択を見ていると韓国は北朝鮮に飲み込まれる未来しか見えない。

 日本に対してあれだけ敵愾心を持った行動を取る韓国だが、北朝鮮に対してあれだけ爪を引っ込めるのは同じ言葉を使う同胞という意識が強いのだろう。


 この交渉の舞台に日本は無く、確かに無視された格好である。日本ができることは今のところ何もない。下手に外交手腕を発揮しようとしても何の利益も得られない。この先、朝鮮半島の統一が実現したとしたら今よりももっと日本に対して敵愾心を見せてくるだろう。

 

 また一方の当事者であるトランプ大統領は、徐々にボロが出始めており次に再選されるか怪しい状況に追い込まれていきそうである。強いアメリカを演出するために中国と貿易戦争を行っているが、果たしてどこまでこの強気の作戦ができるかである。どちらかが負けるという結果が出るのだろうが、そこまでの道のりの起伏は激しいものとなる。

 その中で北朝鮮の核廃棄問題は2の次となるのだろう。厳しい冬が予想され北朝鮮も韓国に対して甘言を繰り出しながら篭絡しようと考え行動するのは当たり前で、それにうまく乗せられていく未来しか見えない。