村八分

 晴れ、気温は8度。夜中は3度ほどだったから寒さで目が覚めた。この気温が続くようになれば雪虫が飛び交う時期となる。

引用 大分合同新聞https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2018/10/03/JD0057375615) 

村八分」のような扱いで精神的な苦痛を受けたとして、宇佐市にUターンで移住した60代の農業男性が2日、同市と歴代の自治委員(区長)3人に約330万円の損害賠償を求める訴訟を大分地裁中津支部に起こした。

 訴状などによると、男性は高校卒業後、関西地方で就職。2009年の定年退職を機に、母親の介護のため実家に戻った。地元の自治会(14戸)に所属し祭礼などの行事に参加していた。

 村八分のような扱いは、営農支援の補助金を巡るトラブルがきっかけ。男性は住民票を市内に移しておらず、13年4月に自治会の構成から突然外されたという。市報の配布や行事の連絡もなく「極めて人権侵害性の高い不法行為」などと主張している。

 取材に対し、男性の弁護人は「住民として認めてもらえるよう早期解決したい」。市は「訴状が届いていないため、コメントは差し控えたい」とそれぞれ話した。県弁護士会は昨年11月、「人権侵害に当たる」として自治会に是正するよう勧告した。

 村八分というのは、村でなくても集団が生活するような場所で起きることである。それは、人が異質のものを排除しようとする性質があるからである。ただし、全て異質のものが排除されるわけではなく、集団を統率するものの意見が重要となる。

 今回、男性が排除された理由は記事からは分からないが、村八分はいじめと同じであるリーダーが取り巻きに特定の人を無視するように促すことから始まる。集団の中には無関心の者もいるが大多数は見て見ぬふりをしようとする。それが集団の行動である。

 今回の出来事も村全体の総意というよりも、村のリーダーがこの男性を無視するように促した結果だろう。その無視をしろとした理由がこの記事では、補助金をめぐるトラブルとあるのでお金にまつわる何らかの原因があったのだろうと想像するしかない。

 しかし、小さなトラブルだろうともその炎がいったん大きくなれば、このような争いになるし、まかり間違えば八墓村のような話になる。気を付けならなければならない出来事である。