コープさっぽろの件

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 昨日の件だが、コープさっぽろが北電を訴える気が無いと表明した後のことである。

 誤報というような表現であるが、その情報源はコープさっぽろにあるため新聞各社に訂正報道を求めていないということなのだろう。ホームページでは北海道新聞に抗議したと記していたがそれも体裁を整えるための記載だったようだ。

引用 北海道新聞https://www.hokkaido-np.co.jp/article/236371?rct=n_economy

1コープさっぽろ(札幌)は9日、胆振東部地震後の全域停電(ブラックアウト)で発生した損害の賠償について、北海道電力への請求を当面見送ることを明らかにした。6日に請求方針を示したものの、慎重な対応を求める組合員の声や、ネットで情報を得た人たちの抗議などが多く寄せられたため、現時点で請求に踏み切るのは難しいと判断した。

 同コープによると請求方針の報道後、組合員の中から、北電の責任がはっきりしないことや、訴訟に発展することへの反対の声が寄せられたという。さらに、ネット情報を基に、電話やメールで、自らも新電力に参画するコープが北電を叩いているなどとする抗議が相次いだ。

 北海道新聞の記事を深読みすると、道新が記事にする時点で北電を訴えるという考えが強かったかしようとしていたが、記事にした後でその考えを取り下げたと読める。

 そのことを簡潔に証明しているのが以下の記事である。

引用 毎日新聞()

北海道胆振(いぶり)東部地震による停電で食品廃棄の被害が出たとして、北海道電力への損害賠償請求を検討していた札幌市の生活協同組合コープさっぽろは賠償請求をしないことを決めた。

 コープによると、停電で冷蔵・冷凍設備が停止し、廃棄した食品の損害額は計約9億6000万円に上る。

 コープ幹部は7日、取材に対し賠償請求を検討する考えを示し、電力の一極集中に問題提起したいとしていた。

 7日の時点でコープさっぽろの幹部は北電を訴えるとマスコミに対して話していたのは事実のようだ。それを誤報と訂正するに至ったのは、幹部の勇み足なのか、それとも内部での争いがあったのか不明。

 それにしてもホームページの記載では、身内の責任とは書かず北海道新聞の間違いと書いているためまだ記事にしないでほしいという口約束があったのかもしれない。そのあたりは薮の中である。


 昨日のフェイクニュースとしたのは、泊原発の稼働が近付きつつありその動きを阻止したいために北電たたきが始まったのだと思ったからである。

 新聞社の常だが、自分たちの思うとおりに世論を誘導したいためにその標的を徹底的に取材しディスる記事を書き始める。自分も過去に見聞したが、彼らが決めた結論を実現させるために対象に取材する際、聞き取った言葉を自分たちの都合の良いように改変する。確かに言ったがそう意味ではないということが起きるが、それをマスコミは訂正させない。

 今回の件、取材時に幹部が冗談ぽく訴えてやりたいと発したことが事実として伝えられた可能性もないではない。このあたりの真実は水掛け論になるし、そう簡単にマスコミが自分たちの非を認めることは無い。それは真実を伝える媒体と標榜している故、そんなことはあってはならないことなのである。

 きっとこの件は、このままでどちらに非があったのかはわからずじまいである。報道が全て真実を語っていないということの証明であると思う。