消費税

 晴れ、気温は8度。外に出ると寒さを感じる。今日の夜は峠で雪だそうで車のタイヤの交換時期を考えなければならない時期が来た。平地の雪はあとひと月は大丈夫だろう。


 来年10月に消費税が10%になるらしい。何かの大きな問題が無い限り既定の路線として粛々と実施されるようだ。この先、日本社会は超高齢化社会を迎える。その時にすべての高齢者を介護する財源が必要である。自己努力も必要だがそれだけでは補えな人も存在する。そのための手立ては当然必要になる。

 この先高齢化社会が進めば当然医療費も必要になる。国民皆保険制度を維持していくにはどこからかお金を手に入れる必要がある。その手立てが必要になるだろう。そのために消費税を使うなら致し方ないことである。

 だけれども目前に迫る超高齢化社会の現実は空恐ろしい。道行く人の半分以上が70歳の高齢者という街が出てくるのである。あるいは、若者が存在しない街も出てくる。それが現実である。それを避けることはできない。


 これから労働人口の年齢は高齢化していく。それをうまく軌道に載せることができなければ破綻するのは目に見えている。労働者不足によりつぶれる企業があるくらいである。

 世間では消費税増税に反対の声が大きいが、無い袖は振れない。さらに言えば、今の社会構造を受け入れてきたのは日本人である。自分は、そういったことに反対してきたという人がいるかもしれないが、解決策を実行できなかったのならただの無能である。自分たちが望む社会に賛同してくれる人を多く作らなければならなかったはずなのにその過程で失敗したからである。

 今の社会構造に反対していた人たちも結局は今の社会構造を作ることに加担してきた人たちなのである。それを自覚しなければならない。いつまでもあの時ああしていればとか、みんながあの時自分の意見を聞いてくれていたならと愚痴をこぼしても覆水盆に返らずである。


 今の日本を作ってきたのは、賛成派、反対派合わせてのものである。過半数を達成したものだけがこの社会を作ってきたわけではないことを理解すべきである。