領土問題に思う

 曇り、気温は3度。北海道に低気圧が近付いており週末は天候が悪化し全道的に雨か雪が降る可能性がある。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASLCG4TK3LCGUTFK00M.html) 

シンガポールで14日開かれた安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領による首脳会談。両首脳は1956年の日ソ共同宣言を基礎に協議を重ねていくことで合意したが、懸案の北方領土問題で折り合える道はあるのか、予断を許さない。

 領土問題というのは複雑である。今回のロシアの提案は2島をまず日本に返し、それから話し合おうというものである。ロシアにとって島を日本に帰すというのは相当なことである。

 何故なら、ウクライナが領土として主張していたクリミア半島を武力でもってリシアのものと主張している国である。もし、ロシアが北海道をロシアの領土として武力で奪い取ってしまえば、日本はアメリカの手を借りなければ返せということはできなくなるだろう。それくらいの国である。

 また、日本が領土権を中国や韓国と争っている島も、相手にとっては自分たちのものであると主張している部分にも関連してくると思われる。

 領土と簡単に主張しているが、世界の認識といった漠然としたものでは領有権は主張できないし、国連が世界各国の領土問題を解決するかと言われれば無理というしかない。

 世界の国の人が紳士的であり、こういった問題に対して聖人君子のようにふるまうことを期待してはいけない。結局、力を持った者の意思が通る世界である。それは、武力や金といった単一のものではなく、やはり、他の国を味方につける力も必要である。

 日本がアメリカに依存していると言う人がいるが、世界の国々でやはり日本が生き残るにはアメリカというパートナーが必要である。それを抜きにして日本が生き残るすべはない。

 この先、中国が強大国家になったとして日中関係が強固になるとしてもアメリカとの付き合いを辞めるわけにはいかない。この先世界の流れの中で日本が生き延びていくにはである。

 この先、何十年かすれば日本の輸出産業は今まで蓄えて来た技術力を使いつくすことになるだろう。今の日本の貿易の柱となっている自動車産業は、電気自動車の普及とともに競争力を失うことは間違いない。自動車という乗り物がこの先劇的に変換する要素が目に見えているからである。

 また、他の電器産業や、鉄鋼、金属素材産業もどんどんほかの国に追い抜かれていくことだろう。それは、今の日本の社会が劇的変化を好まず守りに入ってきているからである。

 この先、環境は異常気象により人間が生きるために必要な食糧確保の問題に直面する。いかにその時のために食料問題に備えるか、あるいはその分野の技術開発が求められるだろう。また、環境変化は人が生活する場所にも影響を与える。海水面の上昇は、多くの土地を消滅させることになる。歯舞、色丹もそうなるかもしれない。

 領土問題の解決が必要なのは、もしかするとすでに賞味期限の切れた話題なのかもしれない。