ACLの夢

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 昨日は天皇杯の準決勝がありBS1で放送があった。鹿島を当然応援していたのだが、見ていてやはりつまらなかった。それはやはり応援しているチームが戦っているわけではないのが大きい。他力本願という文字が目の前に浮かぶのは見ていて身が入らない。

 試合は、浦和が勝利し、コンサドーレACL出場の夢は消えてしまった。先週末の試合に勝っていれば素直にストレートインできたのだから仕方がない。

 コンサドーレにとって何十年に一度のチャンスだったかもしれない。そんな気がするのはサポーターとして未熟かもしれないが、そう思うのも事実である。


 来季が今季のような戦いができるとは限らない。もしかすると来季は残留争いをする可能性があるリーグでもある。コンサドーレが野々村社長の言うビッグクラブになるには少なくとも5年程度はJ1で戦い続けることが必要である。それが無ければビッグクラブの土台さえ作ることはできない。

 当たり前に毎年この時期にACLの出場権を獲得しているくらいのチームになることが理想である。それは、神戸のようにお金をかけて選手を漁ってくるのではなく、やはりそれなりに優秀な選手が集まってくるチームでなくてはならない。そういう意味で、川崎、鹿島、浦和はそういうチームになってきていると思う。

 一時隆盛を誇った磐田は、その大事な時期に飛躍することができなかった。あの凄い時代に上手く土台を作り上げることができれば入れ替え戦に臨むことは無かったはず。


 更にその磐田と戦う東京Vも同じかもしれない。Jリーグが開始されたときに一番の人気を誇り数々のチャンピオンになったチームも親会社が見放した途端勢いを失いJ2で長い間くすぶってきた。しかし、ヴェルディが凄いのは毎年優秀な若手を輩出してきたことである。その力の源は、Jリーグ発足前から脈々と築き上げた若手育成の素地があったからである。


 コンサドーレの育成は、上手くいっているとは言えない。その一つはやはり北海道が広いからである。もし本当にビッグクラブになるのなら、全寮制にして更に育成資金を提供しお金が掛らないようなシステムにすることが必要である。練習場も一年を通して使えるくらいの整備が必要である。

 コンサドーレも今は全道にU-15の育成組織を構築している。可能ならU-15世代の才能ある選手を全道から集めるくらいの心意気が欲しい。

 そうすることでこの先の10年20年後のビッグクラブの土台ができるはずである。