米中の争い

 吹雪、急に風が強くなり見通しが悪くなった。気温はマイナス3度。今日はいろいろなところで交通がマヒす可能性が高い。

引用 WSJ(https://jp.wsj.com/articles/SB12088533743506414084404584652813473877106)

 

国家安全を脅かしたとして中国当局に拘束されたカナダ人実業家マイケル・スペーバー氏は、北朝鮮への観光ビジネスや交流行事を手掛けており、金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と酒を交わしたこともある人物だ。

 カナダの元外交官マイケル・コブリグ氏に続き、スペーバー氏の拘束も明らかになったことで、中国が華為技術(ファーウェイ)幹部逮捕の報復として、特定のカナダ人を標的にして圧力をかけているとの懸念が高まっている。

 武力を使わないが、プチ戦争状態になってきた。アメリカにとって世界の覇権を取られそうな中国は目の前の敵である。それまではロシアがその相手だったが、急速に力を付けた中国の力を見せつけられ、アメリカの存在価値が薄くなったことに今更慌てているようにしか見えない。

 アメリカの指導者がトランプだったからこのような事態になっているが、他の人物だったらすでに中国側と妥協を重ねているだろうか?

 

 今の中国の勢いは飛ぶ鳥を落とすと言ってよいだろう。そして、共産主義国家を基本としながら労働者は平等ではない。貧富の差が大きく、すべてが国有でもない奇妙な国が作られてきた。

 昔の高度成長期を迎えた日本は似非社会主義国家といわれていた。官僚が経済をコントロールし、国が産業を誘導する様を見て言われていた言葉である。

 まさしく中国は、日本が高度成長を遂げていた姿と重なる。高度成長期の中でいろいろな問題が噴出し、ゴチャゴチャになった中を突き進んでいった先にバブルの崩壊があった。

 計画経済を通していてもいつかは破綻する。経済成長が続いている間は、それが目隠しのように働くが、成長が鈍ると必ず粗が現れてくるものである。中国の粗は必ず見えてくるはずである。

 今回の米中の動きは、負けたほうがその座を降りなければならない。世界のトップに君臨しても中国が世界に対してどんな役割を果たすかは見ものになるだろう。しかし、世界の国々が全て共産主義国家になるわけもなく、その混沌が世界を浄化するための手始めなのかもしれない。