成人式

 曇り、気温はマイナス5度.昨日の日中よりも気温が高い、昨日は一日中氷点下で更に最高気温がマイナス5度という一日で日差しが差していても戸外にいると体の芯から冷える天気だった.しかし、この寒さも冬ならば当たり前である.

 今日は、昔の成人の日である.成人の日と言えば、必ず「荒れる成人式」というのがテレビで放送されるのが常である.昔なら初々しい成人式を迎えた晴れ着の男女がインタビューされる景色が映し出されていたのだが、いつからか必ずテレビのカメラは暴れまわる成人を撮影するようになった.

 彼らは確信犯で、自分たちが暴れているところを撮影されることに生きがいを感じているところがある.だからこれ見よがしにテレビの前で荒れて見せるところがある.  ある意味大人に対しての反抗なのだろう.自分たちがこれから成人と呼ばれ強制的に大人の中に組み込まれることに対して子供のままでいたいという一種の逃避である.だから、ある意味テレビで映すことをやめるべきだろうと思う.そうなると映るためにもっと過激になる可能性もあるが、そうなれば警察の手にゆだねるしかない.もう一つは、これ程荒れるのが判っているのなら成人式をやめるべきだろう.すでに選挙権は18歳以上になり20歳の縛りは犯罪を犯した場合の決まりになっている.既に成人式は形骸化している.

 成人式というのが日本古来から行われていたものではなく、戦後まもなく行われた蕨市の「青年祭」が始まりらしい.その当時、敗戦で落ち込む青年たちを励ますために行われたのを、それを国が後追いして成人の日を定め全国各地で成人式として式を行うことになったらしい.

 成人式に不参加だった身としては、特に思い入れは無い.ある意味今でも無駄な式であると考えている.だから廃止しても問題ないと思っている派である.ただし、成人式に思い入れのある人が式を行ったり参加したりするのを阻むことは無いし、妨害しようとは思わない.

 荒れる成人式が見出しになることが当たり前の成人式ならやらないほうが良いのではないかと思うだけである.