統計不正問題

 晴れ、気温はマイナス14度.昨日は風が強く寒さも一段と厳しかったが、それほど雪が降らなくてよかった.

 この寒さも上空の寒気が居座っている間は当分暖かくならなそうである.

 

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今国会の野党の矛先は、モリカケ問題に変わり厚労省の統計不正に切り替わった.政府の管理者は総理大臣を筆頭とする各担当大臣である.管理するためには、彼らの行っている仕事の隅々まで把握しておく必要があるがそれは短期の任期で変わる大臣には無理すじで、それに代わるものとして役所の事務次官が省内の仕事の管理を任されている.

 

 当然今回の問題、事務次官がこの統計の不正処理を把握していたかが問題となるだろう.歴代の事務次官が見て見ぬふりをしてきたことは明らかで、省内の規律が間違いなく変なところに行っているということである.

 

 守るべきは国民の利益ではなく、自分たち身内利益なのである.すでに官僚の体質はそういうところに来ている.

 組織というのは、使命を忘れてしまえばそうなる体質をもっている.やはり、欲というものが働き、出世欲、金銭欲などが彼らを蝕んでいく.周りがそうなら自分一人だけ別な道を行くことはできない.

 

 この問題、野党は今の内閣を追及するが、自分たちも含めた歴代の厚生労働大臣が見過ごしてきた問題である.今の与党の責任を追及するなら自分たちの過ちを認めてしまわなければならない.

 では、何をすべきかと言えば官僚が正しく国民の方を向いて仕事をする制度作りをするべきなのである.不正を行う土壌を無くすため方策を考えなければこのような問題は次々と暴かれていくはずである.今の方向は間違いなく官僚を利する動きにしかなっていない.

 

 この問題は、日本人の姿を映す鏡である.自分たちの我が身を映していることを知らなければならない.