記録的寒波

 曇り、気温はマイナス13度.大騒ぎしたほど寒くはない.マイナス20度くらいを覚悟していた身としては拍子抜けである.というと強がりにはなる.

 

 全国放送でもその氷点下の様子を撮影しにわざわざ陸別まで取材に出ていたが、アメダスの値は朝4時頃が最低でマイナス20.6度を記録したらしいので、少しは取材に来た価値があったのかもしれない.

 

 アメリカで氷点下50度以下という気温を観測したニュースからテレビ局も動いたのだろうが、ただのワイドショーのノリであり、何故、こういった寒波が来やすくなったのか掘り下げて伝えることはない.それほど厳格に説明する気もサラサラないのは間違いない.

 

 この原因を考えるとやはり世界のG7と言われたグループ以外の経済活動の活発化が大きいだろう.

 新興国と呼ばれるグループの経済活動が活発になりそれなりの経済力を持つことでそれに伴う大気汚染物質、二酸化炭素、工場、自動車からの排ガス、排熱、色々なエネルギーが大気中に放出される.それを冷やすためにエネルギーを使い更に大気中の気温を上げる.人類が快適な生活をするためにどれほどのエネルギーを消費し、そのためにどれだけ熱エネルギーを大気中に放出しているだろう.

 それが大気の流れを変え地上から徐々に上層の空気の流れを変化させている要因になっている可能性が大きい.

 

 地球は、太陽から太陽光という光を浴びている.それは光だけではなく熱も貰っている.その熱量は人間が出す熱量よりもはるかに大きいものである.それを考えると地球に人類が与える影響は小さいものであるが、地球と太陽との関係が太陽系が誕生する時からの壮大な時間の関係だとしたら地球と人類の関係はわずかなものでそのスケールで考えると今の地球上における変化は、アリの鼻息に過ぎないのかもしれない.

 しかし、人間規模のスケールで考えると下手をすると人類が滅亡するくらいの影響がでるのである.

 

 今回の記録的な寒波を話題にするなら、そういった原因を考える契機にしてほしいものである.