平和賞

 曇り、気温はマイナス4度.昨日一日で積もっていた雪が結構融け出した.この陽気が続けば3月中には春の予感がするだろう.

 

 

mainichi.jp

 このニュースを聞いて、まさに日本人的作法あるいは人との付き合い方を考えさせる.

 野党は、上のニュースのように簡単に批判するが、もし、安倍首相の役割を自分がしていたらきっと愛想笑いを浮かべながらYesと返事するだろう.

 それがある程度付き合いがあり、更に自分より世界に顔を効かせられるアメリカの大統領である、ここで恩を売っておけば何か後で見返りがあると考えるのが本当だろう.

 

 あくまで日本人的な行動を安倍首相自ら実践してくれたのである.もし、ここで君なら僕が推薦しなくとも平和賞を貰えるよと言える間柄だったらNOと言えただろうが、それが言えないのなら推薦するしかない. 

 

 それが奥ゆかしいあるいは心情を推し量ってくれるという日本人の心意気を判ってくれる人なら問題何のだが、世界の人はそれぞれ考え方が違い、日本人的な思考を持っていないだろう.

 

 だから今回の件も、トランプを平和賞に推薦する安倍という男は、かれが世界の平和に貢献したと考えているバカ者だと笑われているかもしれない.類は類を呼ぶと思われているだろう.

 

 そういえば日本にも平和賞を貰った総理大臣がいた.佐藤栄作氏である.彼の功績は、非核三原則を声明したことによるものだった.

 

 しかし、あれはアメリカ軍が日本に駐屯し、その米軍基地内の状況についていわゆる見ざる聞かざる言わざる状態であり、その米軍の秘密は日本は関与しないという状況で日本が核兵器を放棄していると断言する必要があって言った言葉である.世界平和、核廃絶を本心から言ったわけではなく、政治的立場からの発言である.

 

 まあそれで貰えてしまったのだからトランプが貰えないこともない.