ボヘミアン・ラプソディ

 曇り、気温は1度.千島列島の近くに勢力の強い低気圧が居座り北海道に北風を送り込んでいる.そのためところにより雪が降っている状態である.それに風も強く風を切る音が頭上を通り過ぎていく.

 

 昨日は祝日で休みだったので映画を見に行った.もう公開から半年くらいになる「ボヘミアン・ラプソディ」である.ちょっと映画の感想を書いてみる.

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 この映画の圧巻はやはり映画の終わりのウェンブリースタジアムで行われた「ライブエイド」の再現シーンだろう.ライブエイドも出演時間が20分と映画の中で語られていたので、それをそのまま再現して終わる.

 本当ならスタンディングオベーションでアンコールを求めるところだが映画なのでそうとはいかずエンディングで流れるQueenの映像がその代わりとなるのだろう.

 

 Queenのボーカリストフレディ・マーキュリーがゲイだったのは有名な話で、それがこの映画でも外せないところで、それが彼に与えた影響を見るものに伝えようとする.もし、Queenの音楽をメインにするなら彼の性癖を映画のテーマの一つにすることは無いと思うが、それを見るものに理解させようとする.彼の死因もHIVによる肺炎とテロップで表示する念の入れようなのだからフレディの人生を見るものに伝えたいというところなのだろう.

 しかし、Queenのライブがどのように表現されるかが一番の興味の対象である自分としては、そのあたりの描写は必要最低限で良かったような気がする.なぜなら男同士のキスシーンなどは興味の対象外であるから.

 何故そういった話が必要だったかを考えれば、フレディが人と違う生き方をしていたからこそ彼の歌詞や音楽が生まれたということなのだろう.

 

 別に良いのだけれど、映画のタイトルとなった6分間の曲「ボヘミアン・ラプソディ」がフルで聞けなかったことである.それをレコーディングするシーンは出てきたのだけれどステージで歌うところを入れてほしかったと思う.

 また、少し残念なことは、Queenの曲で唯一日本語の歌詞が使われる曲が無かったことである.あの曲の作詞作曲がフレディではないことで使われないのは仕方がないが、もし使われていたら日本ではもっと話題になったのではないだろうか?

 

 もうそろそろ映画館での上映は終了になり、今後見るとしたらDVDあるいはネット放送になる.映画館ならではの大音量で聞けないとこの映画の魅力は半減すると思われるので、自宅で見る場合は、周りからの苦情覚悟で見るのをお勧めするが、ご近所トラブルが起きた場合は自己責任ということでお願いしたい.