日本代表 鈴木武蔵選手はどうだったか

 晴れ、気温はマイナス1度.昨日の夜に降った雪で辺りは白一色になった.この雪も小一時間したら融けてしまうのだろう.

 

 昨日は、日本代表とボリビア代表の試合が神戸であった.テレビでその試合を見ていたのだが、神戸での開催ということでビジャ選手とイニエスタ選手を出演させていたが、なんで呼ばれたのか不思議である.

 

 この試合の自分の見どころは、鈴木武蔵選手の出場はあるかということである.前の試合で先発出場して代表に残れるプレーが出来なかったので、この試合も出場して次につながる活躍をしてほしかった.

 

 相手のボリビアは、攻めるというより守るといった感じで日本代表の攻撃を受け止めた.さすが南米で強豪国と対戦しているだけあって攻めを受け止める力は相当で、日本代表の攻撃をやり過ごす.

 日本代表の方は、ゴール前でゴチャゴチャしすぎてボールを失うことが多かった.しかし、チャンスが無かったわけではなく、乾選手のフリーのシュートがGKにふさがれるなど得点の可能性はあった.

 その乾選手だが、この試合簡単なトラップをミスすることが目立った.あれが調子のよい時だったらもっとうまく攻撃に絡めたに違いない.

 そして香川選手、期待されていたが、やはり日本代表の他の選手たちと呼吸が合わなかった.彼の動きに合わせる選手がいないためどうしてもパスがつながらない.唯一あった乾選手も上手くボールをコントロールできなかったので結局香川選手が浮いてしまい、更に悪いことに上下動を繰り返すことで回りの選手の位置取りがあいまいになってしまった.

 印象としては、前半の日本代表はかってのオールスターが出場した試合のようで、直前の練習で簡単に息を合わせ、後は選手たちの技量に任せた試合だった.日本代表に選ばれる選手なのでそのあたりは、守備位置が変わってもそれなりに対応できるが、それは付け焼刃なので所々ほころびが出る.相手のボリビア代表が攻撃のキーとなる選手がいないせいもあって決定的なシーンを作らせなかっただけでもう少し格上なら、日本代表の隙をもっとついてきたことだろう.

 後半は、選手を入れ替えるごとに攻撃は活性化した.相手は明らかに引き分け狙いに来ていたが、それを崩すパス回しの速さは前半と見違えるようになった.

 そして、素早いパス交換から中島選手がゴール前左から相手選手の股を抜くシュートが決まり先制する.

 その後、残り10分くらいでとうとう待ちに待った鈴木武蔵選手が登場した.同点を目指すボリビア代表が攻めに重心がかかったため、守備人数が減ってスペースができ、鈴木武蔵選手が動けるため結構短い時間だがボールを受けるチャンスがあったが、さすがに相手も世界で戦う選手なので簡単にボールキープできない.

 もう少し、相手守備に対して跳ね返す体力があればと思うが今の彼にはない.そのため少し印象は悪かった.

 この試合の結果で今後日本代表に続けて選ばれるかというと少し厳しくなってしまったと思う.大迫選手と比較するとそのあたりの確実性が数段落ちてしまう.そのあたりを改善しないと世界に羽ばたくには疑問符が付く.

 今後、日本代表に継続的に選ばれるならやはり相手の守備を受けてもボールをキープできる能力の向上が必要である.そのあたりは、Jリーグの試合を通して身に着けるしかない.これで自信を失わず活躍して欲しい.