北海道の農業を守る政策が必要

 雪、気温はマイナス4度.昨日書いた通り大荒れの天気になってしまった.この雪は今日までだろうが、北風が相変わらず吹き込むため寒さは続く見通しである.

 

 北海道の将来像を掛けて戦う北海道知事選挙が始まっているが、その明日は、一向に見えてこない.その大きな理由は、やはり人口減ということになる.

 北海道の市町村の多くは、面積が大きい割に人が少ない過疎地である.人が少なければ商業は生まれず交通網も縮小していく.これは、北海道内に高規格道路を作り始めたころから始まっている.

 

 交通が車に依存すれば、公共交通機関はもろに影響を受けるのは必至である.自分たちは車を使いJRなどを利用しないのに、いざJRの路線が廃止になると言われると大騒ぎする.そもそも、JRが存続できるような利用客が存在したかと言えば存在していないのである.多くの時間帯で空気を運んでいれば赤字になるのは当たり前で、空気を運ぶことが当然と考えているなら本当にお門違いである.

 

 公共交通機関が衰退し、地域の商店がコンビニに駆逐され、更にそのコンビニさえも売り上げが減ったことで撤退を重ねれば地域で買い物さえできない状態になる.最初はコンビニの品ぞろえに地域の商店をバカにしていたしっぺ返しを食らっているようなものである.ある意味コンビニは過疎地域の経済にとって大きな毒薬である.

 

 今の北海道の過疎地は間違いなく農業しかない.その農業が衰退してしまえば北海道の多くが人が住まない土地になり果てる.

 

 これから異常気象時代を迎えるにあたり、食糧危機は必ず来ることは確実である.そのためにも北海道の農業、漁業などの第一次産業を守る必要がある.そのためにもそれを守る政策が必要になる.

 

 農業に関しては、個人経営は限界にきている.間違いなく農業法人あるいは株式会社の時代になる.北海道の農地をこれから守っていくには、社会主義国会ではないが、コルホーズ、ソホーズの仕組みが必要になるだろう.その核が政治なのか、企業なのか、法人なのかは別である.とにかく北海道の農業を守る政策が必要だろう.