ノートルダム大聖堂の火災

 晴れ、気温は8度.コートを着るか着ないか迷う.日中はコートはいらない気温になるのは間違いない.

 

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 ノートルダム寺院が火事になっているようだ.消火したというわけではなくまだ消火作業中らしい.

 自分は直接見たことが無いためその偉大さは分かりにくい.しかし、歴史に残る建造物のため世界中の多くの人が知る建物である.

 

 日本でも金閣寺が焼失した事件があったが、そういうことは何時でも起こりうることである.歴史的建造物の場合、管理はしているが人が住むことはない.そして、日本の場合は多くの物が木造で作られているため火災による焼失の危険性は大きい.

 

 今回の火災の原因は調査中だろうが、修復作業を行っていたのでその作業機材による引火という可能性が強い.修復して遺物を後世に残そうとする努力がこういう結果を生むこともある.

 やはり時というのは残酷ですべての物を土に返そうとするものである.それに反して残そうとする努力は、人間の歴史にとって必要なことなのだろう.

 

 日本の建築物で最古の木造のものは、法隆寺五重塔らしい.6世紀ころに建てられ今も現存する木造建築らしく世界最古といってよいらしい.

 木造建築は、火災による焼失の他に、白アリなどによる被害や、風雨による老朽化によりいつかは朽ちていくものである.それを免れるためには管理などをしていかなくてはならないし、腐食したような部分は補修を行う必要がある.

 だから日本の歴史的建造物は建て替えや補修を行っているため当時の材料を使っているものはほとんどが入れ替わっている.

 

 ヨーロッパの歴史的構造物はレンガや漆喰などの燃えにくいものが使われているが、それでも風雨や気候で劣化していき補修を繰り返すことになる.

 全てが近代化して歴史的遺物を無くすことは人類の歴史を否定することになる.一部の国や宗教がそういったことを否定し跡かたなく歴史を消そうとする.それにあらがうことも必要である.