対 横浜Fマリノス(H) 3-0

 晴れ、気温は9度.この程度なら上着一枚で外を歩くことは可能.コートを着ていると少し暑いくらいかもしれない.

 

 土曜日の試合、ドームで行われたが、残念ながら仕事の関係で行くことができず.DAZNで見た.

 

 試合は、拮抗したゲームになると予想され相手のマリノスは、いつもの通り最終ラインを高く上げてくる.

 その中で相手の攻撃を受け止めたコンサドーレは、右サイドで相手の選手と競り合ったロペス選手がボールを奪うと中央をドリブルで突破し、左サイドを駆け上がってきたチャナティップ選手へスルーパス.それを受けて冷静にGKの動きを見ながら切り返しあいてDFの股下を抜くシュートを決めた.

 

 この幸先の良い得点は選手たちを一気に楽にさせた.何故なら相手に先制を許すと、得点を入れるためにどうしても前掛になり、後ろの空いたスペースを使われ追加点を許すというパターンを繰り返してきたからである.

 先制すれば相手にボールを持たしても良いと割り切れるから守備も固くなる.そうして相手が前に出てきたところをカウンターで仕留めるという勝ちパターンがある.

 今のコンサドーレの戦い方は先制点にあるといって過言でない.

 

 そうしてこの試合も相手が前に出た裏のスペースにロングボールを蹴ったところに武蔵選手が走り込み、相手との接触でFKを得る.結構遠い位置だったがそこから福森選手が見事に巻くキックでゴールを決める.

 

 2点差は危険なスコアという通り相手に得点を入れさせないために守備を固めるコンサドーレ.相手の攻撃時のパスをいかに絡めとるかに勢力を費やす.そこで絡め取ったボールから右サイドのルーカス選手に渡り、そこから上げたセンタリングを今度はロペス選手が頭で決めて3点目.

 ここで相手の息を止めたかもしれない.前半でそういった状況になり、後半、マリノスの攻撃をしのぎ切り勝利を飾る.

 

 この試合気になるところは、やはりロペス選手、武蔵選手の距離感とパスの精度だろう.どうしても武蔵選手にマークが引き寄せられるのでパスが通らない.更にロペス選手はボールを持つと王様なので自分でシュートを打って終わりたい.それが重なり武蔵選手にボールがわたることはほとんどなかった.

 

 今の状態で武蔵選手がワントップを務めるのは無理がある.相手のマークを引き付けるだけの役割しか担っていない.もう一段階、日本代表に相応しいFWになるには、そのマークを上手く外す鹿島の興梠選手のような動きを習得するか、名古屋のジョー選手のように複数のマークを受けても跳ね返すタフさを身に着けるか、あるいは両方身に着けるのが良いのだが、そういった成長が必要である.このまま行くとルバンカップでしか得点をとれない選手になってしまう恐れがある.

 今は、壁に当たっているところだろうからそれを乗り越えれば日本代表のFWに気ッとなれる.