煙のないところへ煙を立てる

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mainichi.jp

 

 記者が録音したテープをテレビ放送で聞くと、「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と繰り返し質問という形で発言している.直接、戦争して取り戻そうとか戦争が必要だと言っているわけではないが、やはり、領土を取り戻すには戦争が必要だと言っているように解釈はできる.

 

 一つ不思議なのは、このビザなし交流の一行にこの議員が加われた理由である.国会議員なら申し込めば簡単に参加できるのだろうか?というよりは、こんな発言や問題行動を連発するような議員を参加させたらだめだろうという気はする.

 この議員の行動について思うのは、竹島に不法に上陸し自国領土だと宣言する韓国の国会議員の姿である.彼も、この一向に加わり隙あらば「ここは日本の領土である」宣言をしたかったのだろうと思う.

 

 もう一つ思うのはやはりロシアのクリミア半島を自国領にした行為である.ロシアとウクライナの紛争と同時期にクリミア半島の住民がロシアの帰属を訴えたというが、明らかにロシアが仕組んだ行為に思えるのだが、それを念頭にロシアから領土を受け取るには戦争しかないと考えたとしたら短絡的だろう.

 そういった行動には何らかの理由が必要で、この国会議員が事前にウクライナと協調して何かしているとかなら納得がいくがそういった背景もなく戦争で取り返すというならば、相当の覚悟がいる.そもそもロシアと戦争して今の日本が勝利できる確率は相当低いからである.

 

 ただただ思うのは、この国会議員の浅はかさである.彼の行動は誰も称賛してくれなしい、それに同意する人は彼の支持者くらいしかいない.いわゆる人気欲しさの行動にしか見えない点である.「もう少し修行してこい」と一喝すべきだろう.