踏み間違い

 晴れ、気温は14度.風は冷たく感じる.もう少し気温が上がると快適なのだが、そうは中々いかない.

 

 

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 また、高齢者ドライバーの交通事故の記事なのだが、これは一般的なブレーキとアクセルの踏み間違いとは違うと思う.警察の発表では踏み間違いとしているが、車を運転している間アクセルに右足を掛けているはずだからびっくりしてアクセルに力が入ったのだと思う.

 アクセルとブレーキの踏み間違いは、ペダルがどちらか判らなくなるような状態で起こることだから今回の事故は違う.最近高齢者ドライバーの運転に対して批判的な状況が作られているので、この事故を伝えるテレビの放送は作為的なものを感じてしまった.

 

 アクセルとブレーキの不意間違いは、今まで自然と右足が動くのに任せていたことによる現象である.頭がそれほど思考せず体が動くというのは、同じ操作を繰り返していると自然と起こることである.

 例えばそれを今まで正面で操作していたことを後ろ向きになって操作をしてみると頭がどちらかを判断せざる負えない状況を作ると、今まで体が自然と動いていたことがスムーズにならなくなる.それは一つ一つの動作に脳を経由した判断が必要になるからである.

 それと同じように緊急事態が発生し何時もの状態から切り離されたとき、突然、どちら側がブレーキかアクセルなのか判らなくなり踏み込んでしまうのが踏み間違いである.

 人間は無意識でできる動作は、脳から全くではないがある程度切り離されて行われるために起きることである.これは、高齢者に限らずどの世代にも起きうることであるが、しかし、若年層は間違ってアクセルを踏んだことに気付き足をすぐに踏みかえることができるため軽度の事故で済んでいるだけのことである.

 

 高齢者ドライバーの事故が全てペダルの踏み間違いで起きているわけではないが、一度クローズアップされるとそこにばかり焦点が合わさってしまう.しかし、踏み間違いを防止できれば何割かの事故は未然に防ぐことができるので高齢者に限らず自動車を運転する場合必須の装備である.