捕鯨問題

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 商業捕鯨の件、マスコミの対応が面白い.同じ新聞社でも記事を書く記者によって反対なのか賛成なのかがニュアンス的に分かれるので読者に判断は丸投げということなのだろう.

 この問題に関して、特にクジラ肉を必要としない人間は、欧米の反対運動を見て鯨漁などしなくても良いと考えていることだろう.しかし、少数派の意見をどうしても強調したい新聞社は、切り捨てることはできないので情緒的な記事にどうしてもなる.そこで取り上げられるのは伝統漁業であるとの話である.昔から鯨漁を受け継いできた漁師がいるという話である.また、昔の学校給食でクジラ肉を食べたという話でお茶を濁す感じである.

 

 多くの記事を書くマスコミの人間のほとんどが鯨漁の再開を喜んでいないだろう.何故なら今の時代特にクジラ肉の味を比較するものが増え、牛肉や豚肉などの普段食べている肉のかわりに食べたいという欲求が左程ないからである.自分が食べたいと思わないのならそれほど記事を書くのに力は入らないのは当然である.

 

 ただし、日本のマスコミがニュースとして流すことで世界を刺激しているのは確かである.自分としては、鯨は牛や豚のように家畜として飼育しているわけではないので乱獲するのはいけないと思う.捕獲頭数の制限は必要だろうと思う.それは、海洋産物すべてに言えることで、最近の人口増に伴い採り過ぎによる不漁が言われている中で日本近海で違法操業している中国や韓国、北朝鮮に対してきちんと管理しろといいたい.

 管理しない漁業は今後あり得ない話である.さらに言えばスーパーに並ぶ鮮魚なども全てが消費されるわけではないのだからその売り方を変えていく必要があるだろう.そういう時代である.

 将来的には、魚の姿をしたまま食卓に並ぶことは無くなるだろう.必ず加工され何の魚か判らない状態で食する時代はやってくるはずである.