表現の自由は守られるべきなのだが

 曇り、気温は22度.今日は蒸し暑い天気となる予報である.まだ台風は日本海上にあり他軌道に影響を及ぼすのは土曜日くらいの予定だがそれよりも早く雨雲を送ってきている.

 

 

mainichi.jp

 こういった表現の自由をめぐる争いについて自分の考えを述べる.

 

 表現の自由は尊重されるべきである.しかし、それと同時にそれを不快と思う人は当然何についても存在するはずである.表現の自由と同時にその表現を見たり聞いたりしない権利は尊重されるべきである.

 

 今回の展示について、公共の場を使用していることが判断の基準が分かれるところである.

 展示を見るには入場料を払ってみる必要があるため、見たくない人は当然入場しなければよい.そういった意味での住み分けはできているのだが、実際それが始まる前後でその展示のニュースが巷に伝わってくる.その情報は、見たくない聞きたくない人のところにも届いてしまうところに問題がある.

 伝聞で、韓国の日本大使館前に設置されたものと同一のもので日本が撤去を求めても撤去しないという曰くつきのものであり、多数の日本人の心を刺激するものであり、更に昭和天皇の写真を燃やし踏みつけるという映像が流れるという話が広まる.当然、日本の象徴である天皇を侮辱する行為に納得しない国民も多いはずである.その他にも表現の不自由をテーマとするのだから少なくとも正常な展示ではないとわかるものである.

 

 こういった展示の仕方は、ある意味主催者の炎上商法的なあざとさを感じずにはいられない.不快感だとしても多くの人の衆目を集めることが名声と感じるのは邪道である.名前を売る方法が間違っているのは間違いないところである.

 

 以上のように表現の自由は保障されるべきだが、それを不快とする人は必ず存在する.不快なら近付かなければ良いという意見は一見まともに見えるが、情報社会の今、何かの折に触れそういった情報に接してしまうし、今回の騒動でことさらそういったものに触れてしまうことになる.

 できるなら表現の不自由をうたうのならもう少しひっそりと行うべきものだった思う.そういったものに興味のある人だけの限定としても良かったくらいである.公共の施設を使い事前にそういった情報を発信する必要性は低いと思う.

 

 こういった騒動で日本の表現の自由が守られているか確かめるのも良いが、こういったことを繰り返すことで却って表現の自由に制限が掛る可能性が強くなることを警戒しなければならない.