喫煙所設置は無理すじ

 曇り、気温は11度.今日は夏日になる予報で朝との寒暖差は10~20度も差があるということになる.体調管理は難しいことでもある.

www.hokkaido-np.co.jp

 自分は非喫煙者である.そこで思うことは、喫煙者との関係である.付き合いのある者の中には当然喫煙者が含まれる.とはいっても以前よりはるかに喫煙者は付き合いの中から減っている.それは時代の流れを感じる.

 喫煙者の割合は、半減したのではないかと思うくらい減ったのだが、喫煙者が淘汰されることはなさそうである.

 

 自分は非喫煙者であるが、若いころには喫煙をしていた.最初に煙草の煙を吸った時不味いと思ったものである.しかし、若気の至りというか周りで煙草を吸う人たちを見て真似をしてしまうものなのである.それが何かカッコイイというか大人の仲間入りをする一つのハードルのようなものであった.

 

 しかし、ときは過ぎ煙草を吸うことの無意味さを感じ始めていた.煙草を吸っていても特段美味しいと思っていなかったというのもあったのだろう.一回禁煙してしまうとそのまま煙草を吸うのをやめてしまった.やめた後も試しに何度か吸ってみたが特段美味しいということもなく喫煙者に戻ることは無かった.

 

 そして、受動喫煙の有害性が常識になり、徐々に喫煙者の範囲は狭められている状態になっている.喫煙が本当に健康に被害があるかは、その煙に対する感受性の違いだけだと思う.もし煙草を吸う人の大半が肺がんで亡くなるのだったら喫煙者はいなくなっただろう.

 

ganclass.jp

 

 上記サイトのデータを見るとがんの中で肺がん亡くなる人の割合が増えている.単純に肺がんが増えているというより、肺がんが治療しにくいがんの一つだという理由があるとしてもこの増え方はかなりインパクトがある.

 そこで喫煙率が下がっているのにも関わらず何故肺がんが増えているのかという疑問に答えてくれるサイトがあったのでリンクを貼っておく.

www.kinen-sensei.com

 

 がんというのは、一つの細胞ががん化して初めて発生する.細胞一個の大きさは極めて小さく目で捕らえられることはない.その一つがん化した細胞が細胞分裂を繰り返し人の目でわかるまでに20年から30年のスパンが必要になる.しかし、ある程度の大きさになれば、細胞分裂をする細胞が飛躍的に多くなるので、大きくなるスピードは増し、 がんが見つかった後そのままにしておくと3か月程度で倍以上に大きくなり他の部位に転移するのはそのためである.

 

 もし、肺がんになった場合その原因となる細胞は20~30年前に生まれたものだということである.(当然すべてのがん細胞ががんになるわけではなく免疫作用により取り除かれるものも多い)

 

 肺がんの原因になる煙草を吸っていても吸い始めてがん細胞ができそれが治療が必要なほど大きくなるのは30年程度かかるわけで、20歳代で喫煙を初めてがんになる人が増えるのはその人が50歳くらいになって以降ということになる.

 煙草により肺がんの危険性をアピールし始めたのがおよそ30年前だから、その頃から禁煙が始まったとすると今が肺がん患者の発生のピークを迎えていると言って良く、今後はその割合を減らすのではないかと思われる.(肺がんの原因が煙草だけではなく他の要因があるので急激には減らないと思う)

 

 しかし、確実に今後、喫煙者の多くが煙草に起因する病気で亡くなっていくのは事実である.そのトレンドを無視して政治家が先頭をきって喫煙の習慣をやめようとしないことの愚かさを知って欲しいと願うばかりである.