対 横浜FM(A) 4-2

 晴れ、気温は2度.寒さは徐々に厳しくなってくるが、今週前半は比較的暖かい日が続くようだ.しかし、油断は禁物で体調が気温の変化についていけなくて壊す可能性も大である.

 

 土曜日に行われた試合の感想を書く.DAZNで視聴した.

 

 試合は、お互いの圧力がぶつかり合いセンターライン付近での攻防が勝敗を分けた言う感じである.やや優勢だった横浜が札幌のミスを突き早々と2点先行すると少し攻撃の手を緩めるかと思ったら緩めずコンサドーレのゴールを目指してくる.それを上手く跳ね返しコンサドーレも攻めるのだけれどもあと一歩のところで決めてを欠くままゲームは進んでいく.漸くセットプレーの流れから鈴木武蔵選手がゴールを決め、その後も得点機がありながら仕留められなかった.あれで決めていたらと思うが勝利の女神は微笑まなかった.

 その後相手のビッグチャンスをシュートミスと懸命の守りで凌いでいたがそれも及ばず2点追加され、コンサドーレは1点を返すのみで終わり、勝利することはできなかった.

 試合の流れを決めたのは、最終ラインで圧力を受けたときに交わせず相手に掠め取られたことによる安い失点である.

 GKを含めた球回しの弱点はそこにありミスをすれば後ろに守る人間はいなくなることである.だから他のチームは、ボール回しにGKが参加しても最終的にはゴールにキーパーが居るという守り方をする.だからGKの守備力というのが必要である.

 更にキーパーに下げたボールも少し緩かったのも相手に寄せられた原因である.あのあたりをきちんと対処できなければこの後も失点の機会が増えるだろう.

 

 残り試合も後4つ.既に5位以下が決まり後はできるだけ上位でフィニッシュするだけである.他のチームは来季の編成を見越しながら現有勢力の見極めも兼ね若手選手を起用したりする.コンサドーレは、どのような選手起用を行ってくるか不明だが、今シーズンある程度活躍してくれると期待した岩崎選手、中野選手、後怪我の檀崎選手の伸びが今一つだったことが気掛かりである.

 岩崎選手などはいまだにミシャ式の試合になじめずにいるように見えるのは非常に残念である.今季の活躍で東京オリンピックに出場できるようにして欲しかったが、今のままでは厳しいものがある.

 

 今回、日本代表に選ばれた鈴木選手、進藤選手、菅選手は試合に出て活躍して欲しいのだが、バリバリのレギュラー候補として選ばれたわけではない.出るとしてもフルではなく短時間の出場に限定されるだろう.その短い時間にどれだけ能力を発揮できるだろうか.

 鈴木選手は日本代表に選ばれたことで違う動きを模索している.その一つはポストプレーである.その動きをするがために何か動き出しがちぐはぐである.裏に抜ける動きを常にやり続け、更に味方の上りに余裕を持たせるボール扱いなど課題は多い.

 進藤選手は、まだDFとしては未熟である.ゴールを取るDFとして脚光を浴びるが、1対1の場面でボールに飛び込む相手に寄せる動きが今一つに感じる.相手の攻撃をある程度ディレイできるのだが交わされることも多い.日本代表の試合の中で一流のDFの動きを掴んで欲しい.

 菅選手は、ルバンカップの試合のゴールで一皮むけた感がある.今まで攻撃については中途半端な感があり、自らシュートを打つ場面でシュートせず、更にゴール前の味方に出すパスも精度を欠く場面が目立ったものである.しかし、積極的にシュートを打とうとする姿勢が見えてきたことは良いことである.守備の上下動を繰り返しどちらかというと守備に力を置いてきたところがある.その激しい運動量で途中交代を余儀なくされることも多かった.抜きどころと全力を出すところを上手くコントロールしながら試合に係ることが必要なのだろうと思う.そのバランスは今のコンサドーレで見出すことは難しい.日本代表の練習や試合の中で盗んでくる必要がある.

 

 若手の3選手が日本代表で上手く成長してくることを願っている.