一寸先は闇

 雪、気温はマイナス3度.昨日は久し振りに雪が積もった状態になった.北海道の冬景色はやはりこうでなくてはいけない.それにしてもこの先の気候が不安になる.

 もしかすると今年のオリンピックイヤーは、今までにない猛暑や台風に襲われる可能性がある.折角涼しい札幌にマラソン会場を移転したが東京とそれほど変わらない環境になるかもしれない.それでもそうなれば東京は札幌より猛暑になることには変わりない.

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 野党が再度結集するという話題が昨年末から話題になり、それなりにニュースになっていた.その理由が自民党に対抗するため(選挙に勝つため)という目的で、それぞれの党の思想はそれほど重要ではないというものと傍目では見ていた.

 

 しかし、今までの野党は、小さな考えの違いがあるとお互い排除し合う状況を作り出す.昔の学生運動が見本となる.

 反体制で纏まってみたもののお互いの勢力を伸ばそうと競う余り、小さな考え方の違いも容認できなくなり内ゲバに走る.その繰り返しが組織を崩壊させた.

 その系統が今の野党には残っている.それを繰り返すくらいなら緩やかな連帯で肩を組む方が無難だろうと思うが、政権を取ろうとする勢力が蠢くことで混乱させていると言って良いだろう.今のまま合併したところでいつかまた分裂することは眼に見えているのだからと傍目では見てしまう.

 

 集団というものが上手くやっていくには、お互いに妥協するしかない.全ての物事が賛成反対の多数決で決まることはない.組織を維持するには多数派だけではなく少数派の意見を取り入れて進むしかない.

 しかし、そうなるとどうしても少数派の意見が大きく見えてくるものである.そこに多数派の意思が蔑ろにされた状況に陥るのも事実である.

 

 我々が住む社会は、矛盾に満ちている.正しいという意見は、本当はゼロヒャクに色分けされているわけではない.却って多数派の方の意見はグレーゾーンが広く曖昧になりやすく、少数派の意見は先鋭的であればあるほど纏まっておりそのブレは少なくなる.

 

 今の野党が一つになることは無いだろう.選挙のために一致団結してもやがて分裂する.その理由は、どうしても先鋭的な思想集団を抱えることで党の意見がそちらに引っ張られてしまうからである.

 本来なら先鋭的思想集団はそういった考えの者たちだけで集まるべきなのだが、何故かいつの間にか集団に紛れ込みその集団を食いつぶしていく.

 その理由の一つは、そういった集団の支持者は思想的に強固で選挙などの場合、目に見える票になり更に積極的に活動を行ってくれる便利な集団となるからである.