検査は肝心なところに振り向けるのは戦術でもある

 晴れ、気温はマイナス12度.今日も冷え込みが厳しい.この時期にこれ程寒暖差が激しいと体調を崩す人が増える.その点で新型コロナウィルスの件もあり家にじっとしている方が得策である.

 

 今日のTBSの朝のワイドショーで新型コロナウィルスに対するPCR検査を韓国と対比して紹介していた.

 コメンテーターは、検査を希望する人は検査すべきであると語っていたが、こういった人が公共の電波を使い語る場合、きちんとした説明ができる人が必要である.この番組の中にその役割を果たす医師が出ていたのだが、余り否定するkとは無かった.

 

では何故日本で韓国のような検査が必要ないか書いてみる.

 

  • PCR検査は正しく(100%)判定できるものではない.疑陽性もいれば陽性と判定できる確率は100%ではない.
  • 陰性の結果だとしてもその後陽性になる場合もあるし、感染していなっかったはずなに別の場所で本当に感染する場合もある.その時だけ陰性と判っても今の市中感染が起こりうる状況であればこの先ずっと陰性である保証はない.
  • 本来なら効果的な治療法があればこういったスクリーニング検査は有効である.インフルエンザのような特効薬があれば全例検査は有効である.残念ながら新型コロナウィルスについては特効薬はない.
  • PCR検査は、治療が必要な症状があり、他の感染症が除外されている段階でするしかないともいえる.他の持病があり治療を行っている場合、新型コロナウィルスに感染しているとなれば医療機関の厳重な対応が必要なため感染しているか確認できた方が医療機関としては対応がしやすくなる.

 とここまで書いたが、必要な人にはしなければならないのは間違いない.今必要なのは、医療機関に他の病気で入院しているあるいは入院が必要な人が新型コロナウィルスに感染しているかどうかの情報は必要である.こちらの方を優先して欲しいのだが、それもあまりうまく機能しているわけではない.それは、北海道が他の地方自治体に比べて感染者数が多く、その感染者に濃厚な接触をした人に資源が振り分けられているようだ.

 そのあたりの使い分けが必要なのだが、その辺りで混乱しているのは確かである.限りある資源を如何に有効なところに使用するか多くの関係者が努力しているはずなので、ここらあたりの部分をマスコミは強調すべきである.いたずらに感情論をまくしたて世論を操作することは避けるべきだと思う.