新型コロナウイルスは世界を混乱に陥れた

 晴れ、気温は3度.風もなく暖かい日になりそうである.

北海道内の新型コロナウイルスの感染状況は、 

http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/hasseijoukyou.htm

3月17日 0人

3月18日 2人

3月19日 3人

3月20日 1人

 

と徐々に発生数は減っているのだけれども、3月19日の発生者の中に民間病院の医師が含まれている.今後、多くの人と接触する職業の方の感染が問題となってくるだろう.今回の医師もどこから感染を受けたか不明であり、未確認の感染者がいるということになる.

 こういった散発的な感染者の発生は避けられないため.今後は、疑わしき者は積極的に検査し、軽症者は自宅で待機する段階に入ってきたと言える.民間の検査機関も受け入れる体制が出来てきているため、今まで医療機関の体制への影響が大きいとされ控えられてきていたが、積極的に方針を転換していくことが必要である.

 北海道の非常事態宣言は解消されたが、この先の非常事態に備える心構えは、忘れてはならないだろう.

 

headlines.yahoo.co.jp

 イタリアでの感染者の死亡率が非常に高いことが話題になっている.一つに院内感染が起きてしまったということと、イタリアが日本と同様に高齢化社会に突き進んでいるということが理由に挙げられている.

 何故イタリアと比較して日本での死亡率が低いかという最終的な分析が必要だが、日本の医療機関感染症に対する備えが進んでいたのではないかと想像できる.医療従事者の意識の違いは大きい.

 しかし、だからと言って日本の感染者数がどのようになっていくか予断を許さない.やはり、特効薬が多くの人に使われて初めてこの感染症の広がりを抑えることができる.それが出るまでは、感染者数の劇的増加だけは避ける必要がある.

 

 今回の新型コロナウイルスは、中国で最初発生したものだが、初動が遅れればこういった全世界的な感染が広まることを証明した.初動の遅れはやはり中国の社会体制にあるのは間違いないが、もし日本でも原因不明の感染症が広がった場合、初動に遅れる可能性が無いとも限らない.例えば今回東京オリンピック開催のために対策が緩かった感が否めない.東京オリンピックを開催しようとする思惑が中国人の渡航制限の遅れになったのではないだろうか.

 更に今回大きな問題となったのは、やはりWHOの存在の無意味さだろう.もっと早い段階でパンデミック宣言をしていたら各国の対応が変わってきていた可能性がある.もっと早く人の往来の制限を掛けていたら被害はもっと少なくできていただろう.発生地の中国での致死率が低いと言われていたが、あの国の体制だから相当数が隠蔽されてきた可能性が高く、それを元に各国にそれほど恐れることはないと訴えてきた根拠は薄いし、致死率を低く抑えられるのは、医療体制がきちんとしている国だけである.

 

 今後、新型コロナウイルスの特効薬が見つかり治療に使われるようになったとしても、新型コロナウイルスという今後も変異し続けるウイルスが世界の至る所にばらまかれてしまったことに恐怖を覚える.何故なら、世界の至る所で変異をし続ければそのうち新薬に対する抵抗性が生まれないとも限らない.そして、その確率が上がってしまったからである.