東京は様子見のようだ

 晴れ、気温は0度.この分だと北海道の桜の開花も1,2週間早まるのではないだろうか.松前では冬桜の開花が始まったそうである.

 

 昨日は、コメディアンの志村けんさんがお亡くなりになった.新型コロナウイルスからの急性肺炎ということであっという間のことだった.この先、日本の防疫体制が機能しなければもっとお亡くなりになる人が増えていくことになる.その点で言えば東京都は非常事態を宣言し人の交通を遮断すべき時に来ていると思う.

 その関連で昨日夜の8時頃から都知事の会見があると言うので期待していたのだが、発表したいことはこれまで同様の自粛ということであった.安倍首相もそうだが、日本のトップはワンテンポ遅れているように思う.色々なところに忖度しなければならない事情は想像つくけれどもやはり早いことに越したことはない.今なら多少早く行動しても非難されることはない.後送りにして被害が甚大になったところで非常事態を宣言しても効果は薄い.

 確かに非常事態を宣言した後、何時それを解除するかが肝要である.それも非常に難しい判断を迫られるが、世界が数週間のうちに回復するとは思えない.それならばやるのは今だろうと思う.

 

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 巷では、年度替わりに宣言するのではないかと噂されていたが、首相自らそれは無いと否定したのだからないのだろう.そうなると宣言のタイミングは1日の東京での発症者が100人か200人を超えた時点という何かの基準を設けているのではないかと想像する.

 ただし、そうすると慌てふためいて宣言するように見えるのだが、そういったことは考慮していないのかもしれない.所謂自分の引き際を東京オリンピックまでと定めその自分のスケジュールに沿って行動を考えているのだろうかとうがった見方をしてみる.

 引き際のタイミングが定まっているのだから、後は、その中で自分の能力を最大限発揮できる筋書きが必要である.上手くいけば非常事態を宣言しなくて済むのならいち早く日本経済は世界に先駆けて復活できる.それを願うのは判断の一つだろう.このままダメージが少なければそれも可能である.ある意味アベノミクスのV字回復ができる.

 それもこれも東京の若い世代がこのまま大人しく数週間過ごしてくれるなら可能になるだろう.