中国は転がる大岩である

 曇り、気温は12度.昨日から気温が下がり続け寒さが体にしみる.すっかり夏向けの体に変わりつつある.

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 この話題について書くとすると安倍政権の脆さが出た感じである.その理由の一つは、今の状況でどちらを取るかの選択が迫られたとき、親中派の勢力が自民党内でも根強いということだろう.

 本来なら真っ先に声明に参加すべきところだが、習近平氏の国賓来日という一大イベントを無くしたくない勢力の他に、中国からの利益を受けている勢力が完全な対立を望んでいないということなのだろう.

 ここで完全に中国と対立すれば中国国内に進出している企業は更なる経済的影響を受けることは確実で、その数はやはり無視できないということなのだろう.

 今まで何度も起きてきた排斥運動により企業は少なからず被害を受けてきた.その被害を最小限にしなければコロナ禍の今、多くの企業が被害を受けるという恐怖心がその決断を鈍らせた言える.今までの経験は、相手がどう出るかを予想できるようになっており、既に日本はパブロフの犬化しているのである.

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 そして驚くことにあの鳩山由紀夫が今回の国家安全法を危惧している.あれだけ自分の考えを披露する人が今回の件は危惧しているとつぶやいている.あの彼をしても今回の中国が制定する国家安全法は危険なのである.

 

 世界は中国が何時か変わるだろうと信じていた向きもある.それは、これだけ国内で個人の蓄えを認めそれを使うことを認めてきたからである.それは既に共産主義の労働者は平等という建前を超えてある意味自由主義経済と同等の制度を実践しているからに他ならない.

 しかし、その制度を支える主体が中国共産党という共産主義を標榜する政党というのだから驚きである.そのバランスを今後取っていくためには、所謂国民への締め付けを強化することに他ならない.

 それは、中国という強大な国家を守るため異分子を極力排除する取り組みである.その例は、チベットのウィグル族に対する洗脳教育である.もし、香港が本当に中国に同化させるためには、香港国内の異分子を徹底的に見つけ出し、洗脳教育あるいは排除を行っていくだろう.

 しかし、このまま中国が世界を支配する可能性は低いだろう.その理由が、今の中国の人口を統治するので共産党支配の限界が見えているからである.これ以上の数を支配しようとするなら思想教育というような生半可なものではなく強制的に人を精神的に縛り付ける道具が必要だろう.その方法は、SFの世界でしか実現していないものなのだが、今の時代では不可能なことである.

 日本の未来が本当に左右される案件である.ここでハッキリとしておかないと大変なことになると感じている.