王位戦第一局先手藤井聡太7段の勝利

 曇り、気温は17度.日中はもう少し上がるだろう.

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 新型コロナウイルスの感染者が増える中、一服の清涼剤という形が藤井聡太7段が挑戦している王位戦である.

 昨日は、封じ手から始まり予想通り2九角成からはじまった.その後木村王位の3九馬の寄せから攻防は、藤井聡太7段の王手か詰めろの連続で終局まで続く、その間寄せが途切れれば逆転の可能性があったわけだがその間の指し手は見事言うほかない.

 対局後、記者会見の席が設けられ会見を行ったのだが、やはりまだタイトルを取ったわけではないのでそっと見守って欲しかったと思う.タイトルを取れば記者会見が必要だと思うが、少し藤井フィーバーが過ぎると冷めるのも速い.その辺り将棋連盟も考慮すべき点もあるのではないだろうか.

 この対局中、殺害予告の電話があったりだとか、封じ手の署名を脇息を使用して書いたなどという藤井聡太7段に対してのプレッシャーも相当あったと思う.更に木村王位に対しても負けて当然という雰囲気がいやらしく、大騒ぎになればなるほど迷惑を蒙る人が多くなるのが現状である.

 新型コロナウイルスの関係で明るいニュースが無い中、マスコミもニュース作りに必死で、その波に乗り遅れまいとする将棋連盟もブレーキ役に徹しきれないところがあり、これからもタイトルを取るまでは騒ぎは収まりそうもない.

 最短でタイトルを獲得できるのは、3番勝負で2連勝している7月9日の棋聖戦となるが、果たして結果はどうだろう.渡辺3冠も先輩の意地を見せて勝負を掛けてくるだろうから簡単にタイトルを取れるとは限らない.3連勝してタイトルを取るという筋書きのあるドラマなら駄作になるところである.筋書きのないドラマとしては、3連勝でタイトル奪取、更に王位戦も連勝でタイトルを奪取という可能性もあるが、これから未来に起きることは予想できない.

 更にこの他に竜王戦も決勝リーグに駒を進めており今年中に3冠となる可能性もあるのだから驚きである.もし3冠となると9段に昇進となり中学生棋士としてデビューし最短記録となる.

 もしそうなれば、この先8冠独占ということになり、将棋界に名を残す棋士となるだろう.

 

 去年の女子ゴルフ界の渋野選手の活躍で日本中が大フィーバーし、今年の主役は藤井聡太7段となりそうである.