第8節 札幌vs神戸 2-3

 曇り、気温は22度.気温の割には風が強いために暑さを感じさせない.

 

 日曜日の札幌ドームでの試合、色々盛りだくさんの時に限って勝てない時が多いよう思う.この試合の前までコンサドーレの戦いを褒めちぎるニュースが溢れ、何となく足元が地についていないようで心配だった.

 

 試合開始早々、コンサドーレの選手たちは全選手が能動的に走ることで相手を圧倒する.対する神戸は、前線からのプレスを諦めじっくりと待機戦法に出る.ボールを支配されていることを最初から許容しているようだった.

 その中で高嶺選手の惜しいシュートがあった.あれが決まっていたらもう少し大人しい動きが出来たのだろうが、それが決まらず荒野選手の先取点が決まるまで相当ダッシュを繰り返していたので、同点弾、勝ち越し弾を食らった時は、疲労が溜まり相手にプレスがかからなくなってきてしまったところだった.

 更に言えば相手の同点弾を食らった時は、ドゥグラス選手にDF3人が寄ってしまい対角の山口選手をドフリーにするという守備でのミスで失点してしまったところなどは、攻撃重視のコンサドーレの弱点が垣間見えた.

 それでも後半、半ばラッキーな荒野選手の得点が決まり一時同点とし、少しほっとしたのも束の間、進藤選手のキックミスから相手に奪われてしまい追加点を与えてしまった.

 あの時のコンサドーレは選手全員足が止まりアップアップの状態だった.以前も好調な時、全選手が走り回り終盤足が止まったところで相手に反撃を食らったことが何度あったことか、その時もペース配分の必要性をここに載せた気がする.

 

 コンサドーレの選手層が今の倍くらい厚く、交代選手が同等だったら問題は無かった.水曜、走り回った選手たちを休ませて試合に出場させただろう.そして5人の交代枠を使い上手くコントロールできただろう.

 ミシャ監督は、少ない選手層で戦う場合も、その時調子の良い選手を連続して使うというセオリーがあり、それはどのチームで指揮をとっても変わらない.この試合も、前節、体調不良で出なかった田中選手が変わって出たくらいで、そういったところを変えるとミシャ監督ではない監督でも指揮をとれるということなのだろう.

 それにしても、ジェイ選手が何故かスタンドから観戦するなど、札幌にとって負傷欠場が増えてきている.このまま選手が欠けて行けばACL出場権などは無理すじということになるし、この先、生きのよい選手が加入しなければ選手たちは疲労で倒れていくだろう.そういった未来が見えている.

 

 コンサドーレの今の戦いは、選手たちの足が止まった時点で破綻する.果たしってこの先超人的な能力を選手たちが身に着けるのか、それとも選手たちの疲労に合わせて戦術を切り替えていくのかミシャ監督の腕の見せ所である.今シーズンはミシャ監督の集大成を見せるというシーズンになると言っていたのにコロナの影響で上手く軌道に乗っていない.そのあったりの立て直しが上手く機能することを祈るのみである.